ホームページへ

体験談目次へ

 

 

 

ふれいた2号の手術・麻酔体験



こんにちは。私の麻酔・手術体験です。まず、疾患名ですが、口唇口蓋裂
(こうしんこうがいれつ)と言います。先天性の病気らしく、妊娠中に何ら
の口唇の成長不具合で生まれてくる原因不明の病気です。

今現在、34歳になりましたが生まれて3ヶ月で1回目の手術を受けて、幾度と無く手術を受けて計16回の手術を受けて来ました。

2年前ですが人生で一番大きな手術を受けた経験を書かせて頂きます。
術式名は「下顎骨枝状分割術、オトガイ形成術」です。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
K西大学附属病院形成外科にてH16・5.31が手術日でした。
入院は2日前の29日で。今回の病院は全くの初めての病院だったことと、手術が従来受けて来た修正的な形成手術とは比べものにならないと聞かされていたのでかなりの不安を抱えての入院でした。

5月29日大部屋満室の為、2人部屋で我慢する羽目に。。。看護師から病棟の細かい説明を受けて、早速、手術の説明が始まりました。下顎の骨を口の中から露出させて、骨を両サイドから切り、2枚にしてスライドさせて下顎を後へ11mm下げて、上顎との噛み合わせを作るとの説明でした。顎の骨を切るって???しかも、口の中ですべて行う為、外側には一切傷が出来ないのでご安心を。と。
但し、骨を切った際に、出血が多量に出る恐れもある為に事前に採血しておいた自己輸血を使う可能性がありますとも付け加えられました。手術時間は準備も含めて約6時間弱と。また、術後、骨を切った為固定する必要性があり、上顎と下顎をワイヤーで1ヶ月間固定します。(顎間固定)簡単に言われて。。。
固定する為に口からの食事の摂取は取れないので鼻から胃までチューブを入れて高カロリーの流動食を1日3缶飲まされるとか。と言う説明を受けまして。

5月30日
朝から麻酔科の説明があると聞いて部屋で待機。来られたのは明らかに自分よりも若い麻酔科の先生。今までの経緯と手術を15回受けて来たことなど説明して今回の手術は口の中なので術野確保の為に鼻からの挿管になります。と
静脈麻酔投入はするもののもしかしたら覚醒したままで挿管の恐れもあるのでその場合、ちょっと苦しいかも知れませんが我慢して下さいと。えっ!!〜と。
聞いてないよ〜と思わずポロリ。ただでさえ狭い鼻腔なのにそこから挿管だなんて…恐怖が一瞬で襲って来ました。


5月31日手術当日。
前の晩興奮して眠れなくて…詰め所に行き眠剤を貰ってようやくバタンキュ。
朝7時半に看護師の問いかけで目が覚めました。浣腸しますよ〜。って。おい
点滴・浣腸

浣腸してその後、点滴して手術室へ行きます。と言われ慌てて病衣に着替えて
浣腸を受けて空にして急いで部屋へ。下手なのか?針がなかなか入らない。
1回2回の失敗はあっても3回目って…ちょっとチクッってします。チクッ所じゃ無いんですけど…普通に痛かったです。16回目ともなれば一連の流れって判るんですよ。朝の検温・血圧から浣腸、ライン確保までストレッチャーに移って筋肉注射していざ、OP室へ〜でも筋肉注射は無かったです。代わりに
点滴に前投薬が入ったみたいで(全く動じない)毎度なハイテンションでOP室へ向かいました。

手術室へ
OP室入室後、病棟ナースさんからOP室看護師さんへ申し送りが行われて
肌着を脱がされて手術室へ。結構なスタッフ!?なのか多くの人が居ました
手術着来てるので異様に見えた(見習い看護師の見学とか)思わず、頑張って下さいって言われました。ストレッチャーから手術台へ移って下さいと言われて自力で移って。背が高いのでやや術台から足が…血圧計やら心電図の器具付けられて。じゃあ麻酔の注射流しますので〜と言われて内心ホッとし眠りに就いた瞬間、苦しい…鼻から何か入っては出て、または入り苦しいし、えづく
そうです。静脈麻酔の量を少なめにしていたんです。ハッと目が覚めて無影灯
の廻りに幾人の人が…麻酔科医でしょうか?入りにくいですねぇ〜もうちょっとしんぼうして下さいね。もう入りますから〜と。ゴックンと飲み込むような感じで。そうそうイイ感じです。麻酔効かせますよ〜と言いながら苦しいながらに深い眠りに就いた私でした。

術後
お〜い、お〜いH君もう手術終わったからねぇ〜あれから何時間経ったのだろうか?意識がもうろうとする中、手術が終わったと聞かされて。これから病棟に帰ります。病棟の看護士さんが迎えに向かってます。と横で聞こえる。
痛いとかって言うのは全く無かったです。ただ、妙に顔が腫れっぼったいって言うか熱い感じがあって。非常に眠たいのが襲うって言うんでしょうか?
眠ってしまったのか記憶が全く途切れてしまいました。

目を覚ますともう、部屋でした。家族が側にいて不安そうな目で私を見ています。いつの間にか窓際のベットに移っていてふと窓を見ると夜になっている?
おかしい9時半頃、病室を出て10時に手術開始。で帰って来たら夜って!?
後で判ったことですが骨が想像以上に脆くて相当時間が掛かったこと、出血量が多かったとか。結局病室に帰って来たのは19時を過ぎた頃だったとか。
痛みは何?って言う程無かったのは幸いです。口から出た2本の管は骨から出た出血は止血するのに時間がかかるらしくてそれを貯める丸い円盤状のパックに繋がってるのだとか?確かに首からぶら下がってました。パックは浮き輪を膨らます空気入れのような構造で中にはピンクがかった見たこと無い血液が2/1位溜まってました。2〜3日は出血するのでと。頭から顎にかけて縦に圧迫包帯が巻かれて顔が腫れるのを防止する役目だとか。でも顔が2倍位に腫れてるんですよね。上の顎と下の顎で固定されていたんですが閉じたままでも喋れたので良かったです。鏡を見てビックリだったのが腫れが酷くてアンパンマンみたいに変わっていて輪郭も丸い顔になって別人みたいでした。
その後、鼻からのチューブや流動食で悩み苦しみましたが医者も驚く程の驚異の回復力で3週間で無事退院、1ヶ月後には顎間固定も外れて今に至っています。
9月には17回目の手術(鼻中隔湾曲整復術、鼻粘膜下下甲骨切除術、外鼻形成術)全身麻酔で受ける予定です。またその折には体験談お話させて貰いたいです。

 =======================================

 

 

 

 

ホームページへ