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  こんにちは。
今年、東京都のK病院(病床数で千床超)にて全身麻酔をうけた者です。
初めての手術と麻酔でしたので、いろいろ心配になり、こちらのHPにたどり着きました。おかげさまで、不安なく、手術にのぞむことができました。本当にありがとうございました。

お礼がてら、簡単ではありますが、以下、麻酔体験記を投稿させていただきます。

なお、病名は子宮頚部CIS(いわゆる0期の上皮内癌)で手術内容はレーザー円錐切除術、入院3泊4日、開腹なし、手術時間も正味20分と、とてもラクなものでした。現在は経過観察中です。

麻酔医のH先生には、手術後はお会いできなくて、お礼を言えなかったのが、心残りです。

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2001年1月某日、入院日(手術前日)

うっかり風邪をひきました。
ノドが痛くて、鼻水も少し、コホコホと乾いたセキが出ます。発熱やタンはありません。入院手続時に相談して、風邪薬(PL顆粒)を処方していただきました。

午後6時、夕食後、下剤を飲む。

午後7時、以降、絶食。

午後8時、麻酔医のH先生(男性、30歳代)が、病室にお見えになりました。人なつこい笑顔の、優しそうな先生です。

まず、こちらのHPに掲載されている「麻酔科医からのおたずね」のような質問や、歯について聞かれました。

次に、当日は何時にどんな薬を使って、これはぼぉっとするとか、口が乾くとか、手術室ではここに心電図につながる器具をつけて、ここをこうして、というふうに、とことん詳しく説明してくださって、まるで手術本番さながらのシュミレーションでした。

質問はありませんかと言われたので、術後の吐き気や発熱を心配していますと申し上げたところ、これは麻酔以外の要因も大きいため事前に予測はできないといわれました。吐き気止めを点滴に入れておいてくださるとのことでした。

注意事項として、胃を空にしておかないと危ないので、食物や糖分・繊維分が入ったジュース類は取らないこと、でも手術が明日午後のやや遅い時間になるので飲水だけは当日午前11時まで構わないこと、風邪が酷くなって発熱やタンがからまるようであれば手術延期するので必ず申し出ること、と注意がありました。なお風邪薬は空腹で飲んでしまうと吐き気の元になるかもしれないので、当日は飲まないように指示されました。

午後9時、胃薬を飲む。胃液の分泌を抑えるもの。消灯。

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手術当日

午前8時、主治医による手術の事前説明、夫も同席。
手術同意書にサイン。

午前9時、点滴スタート、術前浣腸。

午前11時、以降、飲水も禁止。胃薬と精神安定剤を飲む。
安定剤が効いて、気分は、ほんわり。少しウトウトする。

午後2時、病棟看護婦さんにより、痛い筋肉注射(唾液や咳を止めるもの)。しつこかった風邪のセキも止まりましたが、口が乾きます。

午後2時15分、青い手術着に着替え、ストレッチャーに移り、夫に見送られて手術室へ出発。きゃー、どきどき。

午後2時半、手術室入口にて、病棟看護婦さんから手術室看護婦さんへ引き渡し。腕につけた名札を示しながら、自分でフルネームで名乗ります。手術室では麻酔医のH先生とサブの先生が微笑みながら迎えてくださり「いらっしゃい」「こんにちわー」と挨拶し、ほっとしました。

初の手術でめずらしくて、既にぼーっとしている頭をあげてきょろきょろしていると、H先生が、「どうぞ、せっかくだから、見てってください」と苦笑。手術室は心拍数を示すモニタやほかの器具でいっぱいでした。執刀する主治医の姿はまだ見えません。

「あー、そうだ、イビキをかくほうですか?」ってH先生にこのとき聞かれたのですが、曖昧に答えてしまいました。

やがて腕と腰が紐で固定され、心電図の電極、血圧計等、透明のマスクがとり付けられ、麻酔医のH先生が「もう始めていい?」と他の先生に確認しつつ点滴に薬を混ぜました。
点滴がちょっと染みたかな?冷たいかな?と感じてから、ものの3秒で意識が消えました・・・

・・・終わりましたよー、と耳元で女性の声がして、はーい、と返事しました。朦朧としながらも、ストレッチャーで移動しているのがわかります。誰かが手術着から前あき寝巻きに着替えをさせてくれて、自分のベッドに横たえられているような感じがしました。薄目を開けて「ここ、どこ?」とつぶやいたら「病室だよ、がんばったね。」と夫の声。下半身で何かが痛いので、痛い痛いと訴えると、座薬と筋肉注射(痛み止めと眠くなる効果あり)を投与されて、また眠りました。

夫によると、手術は午後2時40分開始、20分後の3時に終了、3時半すぎに手術室から病室に戻りました。3時頃に主治医から夫へ術後説明があり、切除した肉片もみせてくださったそうです。

手術直後の身体には点滴・酸素マスク・導尿管がつながっていて、酸素が水中でコポコポ鳴る音が枕元で響いています。
以降、翌朝まで、看護婦さんが3時間おきに出血・血圧・体温をチェック。

午後7時、酸素マスクが外されました。

午後9時ごろ、看護婦さんが水をひとくち飲ませてくれました。蒸しタオルをくれて、夢うつつながら自分で顔やノドを拭き、ああ終ったんだなー、と実感。

夜中の12時ごろ、意識がはっきり戻りました。おなかが減って、なぜか、天丼が食べたい!と思いました。
導尿管がチクチクして眠れそうにないので、また筋肉注射をもらい、朝まで眠りました。後で伺ったら、止血のため大量のガーゼを詰めてあり、これが膀胱を圧迫して、管が不快に触っていたようです。

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手術翌日

午前5時40分、定期チェックに来た看護婦さんにお願いして、導尿管を外してもらい、スエットに着替えて立ち上がって、
歯磨きしました。吐き気も頭痛も発熱もなし。クラクラ感が気持ちい〜い。体質で、お酒が全く飲めないのだけれど、いい感じの二日酔いって、こんなものかしら?ちなみに、傷の痛みは、全く有りません。
開腹していませんし、切除した部位には、幸いなことに痛覚があまり無いのだそうです。

午前7時、採血。

午前8時、全粥の朝ごはん。全部たべたけど、夜中からお腹がペコペコに減っていたので、ちょっと足りないですー。
点滴に、抗生物質を追加。

午前10時、トイレに普通に歩いて行き、術後の初お小水。なかなか出ないので、こわごわ、おなかに力をいれます。
どうか傷が開きませんように・・・ 
まだ少しぼーっとしてるけど、もうクラクラ感は無くて、残念です(笑)

午前12時、常食のお昼ごはん。

午後1時半、回診。もう頭もすっきりしてきました。

午後8時半、点滴終了、左手が自由に。
抗生物質の飲み薬を1週間分いただきました。

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退院日

午前8時半、朝食後、夫とともに荷物をまとめました。
午前9時、退院診察。
午前9時半、会計にて支払。これにて無事に、退院、です。
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   (管理人注:この方は、おそらく「プロポフォール(ディプリバン)」という点滴からいれる麻酔をおうけになったのだろうと考えられます。いままでのガス麻酔(吸入麻酔)に比べ、術後の吐き気や不快感が少ないようです。)  
     

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