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質問集

89、RSDに対する電気ショック療法について
88、前十字靱帯の再建手術をうける腎不全患者さんの麻酔は?
87、虫垂炎の麻酔でつらかったことについて
86、7歳の子どもの足の骨折は全身麻酔ですか?

85、仙台カクテル?
84、全身麻酔へのフェンタニールの併用はなぜ?
83、中絶手術は安全?
82、扁桃炎の麻酔が心配です。
81、帝王切開の麻酔が心配です。
80、筋緊張性頭痛はペインクリニックでいいのでしょうか?
79、麻酔が効きにくい体質があるのでしょうか?
78、妊娠中の手術室ナースです。麻酔の影響は?
77、ネジが肺に?  2
76、ネジが肺に?  1
75、喘息の重積発作ってなんですか?
74、脊椎麻酔後のヘッドアップ?
73、脊椎の手術時のステロイドについて
72、喘息のひどい発作で麻酔されました。
71、閉鎖循環麻酔
68、脊椎麻酔時に消毒薬がカルボカインへ?
67、人工鼻、絶対湿度、相対湿度
66、誤嚥性肺炎?
65、意識がなくなって口から管をいれられた。
64、全身麻酔は安全ですか?
63、三叉神経痛に対するガンマナイフ治療
62、覚醒スコア
61、睡眠薬やお酒を飲む人は麻酔が効きにくいのですか?
59、RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)の治療法は?
58、脊椎麻酔後の腰痛について?
57、アレルギー体質?
56、麻酔って安全?
55、歯科の麻酔で舌の半分がしびれて治らない。
54、三叉神経痛に対する新しい治療法について
53、手術後の痛みについて
51、脊椎麻酔後、ひどい頭痛がしました。
50、NLA麻酔?
49、CTR、NLA麻酔てなに?
48、気管チューブをいれて声優として声は大丈夫でしょうか?
47、心臓と肺の手術をうけました。いろいろ質問させてください。
46、低血圧麻酔の看護の注意点
45、赤ちゃんのギブス固定の麻酔
38、麻酔専門医について
37、脊椎麻酔でつらかった体験について
36、骨髄提供時の全身麻酔について教えてください。
31、ファイバースコープによる全身麻酔
27、ICU入院料
26、麻酔料金について
25、球後麻酔について(眼科の麻酔について)
24、硬膜外麻酔が効きにくい体質があるのですか。
22、麻酔で頭髪が抜けたり、白くなることがありますか。
21、fentanylはなんの薬ですか。
19、脊椎麻酔後の頭痛は、針の大きさに関係ありますか。
17、脊椎麻酔後の頭痛について
15、顔の小手術でも全身麻酔が可能ですか。
14、脳卒中後長期間の麻酔下の人工呼吸による麻酔の脳への影響が心配です。
11、笑気ガスについて2
9、全身麻酔で体にかかる負担は、どれくらいですか。
6、帝王切開の麻酔について
5、笑気ガスについて1
4、全身麻酔は、何回まで受けられるのですか。
3、局所麻酔が合わない体質です。よい麻酔科の先生をご紹介下さい。



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89<>2000/08/09(Wed) 22:13<>木村くみ<>kumik@rose.ocn.ne.jp<>東北<>girl1.gif<>admin1.gif<>私は、反射性交換神経性ジストロフィー、両手RSDです。今年に入り入院して、最近退院してきました。入院中、SGBやブロックなど背中に電極を埋め込む手術もしたり、肺を1度つぶしてその奥にある交換神経を焼き殺すなど、色々挑戦してみたものの、治るけはいはなく、だんだん悪くなる一方で、今、担当医から一発逆転を狙ってみるか?と話しがでて、ECTをすすめられています。でも、治る可能性はわからないと言われています。もともと、RSDは一生治らないと言われているからいいのですが、ECTだと、記憶傷害があると聞いてます、人間が人間じゃなくなるとも噂で聞きました。北海道のきたみ日赤病院を紹介されているのですが、ECTの経験者も少ないみたいで、なにぶんにも、情報がないので、教えてください。

 electro convulsive therapy (ECT):電気ショック療法のことでしょうか?通常は、うつ病の治療に用いる方法です。麻酔をかけて行いますので、苦痛はありません。40年も昔から行われている方法ですが、最近見直されているようです。きちんと設備のととのった病院で行えば安全な方法のようです。しかしRSDに効果あるかどうかは難しいところです。痛みに精神的要因が大きければ効果があるかもしれませんね。

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88<>2000/08/09(Wed) 10:32<>あつし

問い はじめまして。主人が8月末に前十字靱帯の再建手術を受けます。麻酔は今のところ、全身麻酔と聞いていますが、ウェブでいろいろ見ていると、半身麻酔が多いようですが。1.断裂の違いによって麻酔方法が異なったりするものでしょうか?どのような場合に全麻になるのでしょうか?2.腎不全で人工透析中です。高血圧気味ですが、麻酔に影響はあるでしょうか?3.麻酔科の先生にどのような話をしておくべきでしょうか?質問が多くて申し訳ないのですが、回答可能なものだけでもよろしくお願いします。
 
 麻酔法は、手術や患者さんの全身状態、患者さんの麻酔へのご希望等を考慮し通常最終的には麻酔科医が決定します。おそらく主治医の先生は、今までの経験やその病院での同じ様な症例から、麻酔科医は全身麻酔を選択するであろうと予測されているのでしょう。同様の手術を麻酔したことがありますが、半身麻酔でもできますし、全身麻酔でもできます。ただかなり長時間(2−3時間?)の手術になる可能性もありますので、じっと仰向けに寝返りもうてず手術台の上にいることは、手術そのものの痛みがなくてもつらいようです。そこで、麻酔科医は手術中に患者さんが眠れるように鎮静剤(眠り薬)を半身麻酔の時に併用することがあります。手術中意識がないことは、全身麻酔と同じですので、そういった意味で主治医の先生は全身麻酔と説明されたのかもしれません。また、腎不全の時は、麻酔にも注意が必要で、点滴の速度や種類を考慮する必要があります。麻酔科医は、腎不全の事を考えて麻酔法を選択し麻酔を行うはずです。透析中の患者さんでは、透析時に使用する薬剤のために血が固まりにくいので背中から針を刺す半身麻酔は通常避けます。主治医の先生が全身麻酔といわれたのは、このあたりの事情を考慮してのことかもしれません。術前に麻酔科医の診察があり必要な事は問診があると思いますのでご心配いりません。また疑問に思われることは、率直にご質問されてかまわないと思います。

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87<>2000/08/08(Tue) 00:26<>あさ

問い 28歳の女性です。先日、急性虫垂炎で手術したときのことです。今思えば、麻酔医はついていなかったと思います。はじめ脊椎麻酔されましたが、その痛いのなんのって!3〜4回ぶすぶす刺すのですが、刺される痛みの上、薬を注入するとき?の痛み(もっと痛い)で、へとへとになってしまいました。しかしなかなか麻酔は効かず、そのぶすぶす刺すのを2セットされてもだめだったため、全身麻酔になりました。手術前に「効き目によっては全身麻酔に」と説明はあったのですが、なんとなく割り切れない思いがします。麻酔をした医者が、下手くそだったんじゃないか、って!それとも、麻酔にかかりにくい体質、ってあるんでしょうか。(低血圧の人はかかりにくい、と聞いたことがあります)目が覚めるとき、意識があっても体が動かせない「金縛り」状態になって、すごく怖かったことや、喉にチューブが入っていてとても痛い思いをしたこともあり、「脊椎麻酔がうまくいってたらこんな思いはしないで済んだのに」と思ってしまいます。本当のところ、どうなんでしょうか。

 残念ながら、脊椎麻酔に関しては、いろいろと問題があります。一番の問題は、麻酔専門医が行わないことがあるということではないでしょうか?麻酔科医が不足していることや、制度上の問題がありそうです。このホームページの脊椎麻酔の項目にも、この問題をとりあげた一文がありますのでご参照ください。脊椎麻酔は、テクニックを要する麻酔で、また虫垂炎の手術を苦痛なく脊椎麻酔で行うのは、かなり難しいものです。麻酔専門医が行っても、やはり難しいことがあります。脊椎麻酔がかかりにくい体質は、背骨が曲がったお年寄りではあるかも知れませんが、「あさ」さんのような若い方では、ないと考えてよいでしょう。しかし麻酔の広がりには、個人差があり、注入する麻酔薬の量にも微妙な加減あり100%キチンと安全に効果的に麻酔を行うのは大変です。麻酔専門医が麻酔を行う環境がととのっていない病院では、やむをえず外科の先生が麻酔を行わねばならす、このような場合「あさ」さんのような体験をされる頻度は高くなります。麻酔科医がもっと増え、どんな病院でも麻酔科医による安全な麻酔がうけられるような環境が整って欲しいものです。

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86<>2000/08/06(Sun) 01:07<>平尾

問い 7才の娘が2日前に交通事故で右下腿部を骨折しました。明後日、ピンを入れる手術をするそうですが、その際全身麻酔をするといわれました。処置そのものは短時間で終わるとのことですが、なぜ全身麻酔なのか疑問です。その病院は救急病院で小児科はありません。また、以前主人が盲腸で手術したときも全身麻酔でした。今回は子供のことでもありアレルギー(魚介類)もある子なので心配です。

 大人であれば、下半身麻酔でやる手術かもしれません。大人でも下半身麻酔で背中から注射されることは怖いものです。まして7才のお子さんにとって、横を向いて背中から針を刺されるのをじっと耐えるのはほとんど困難ではないでしょうか。横を向くとき、折れた足が痛むかもしれません。また手術室内は、子どもさんにとって全く見知らぬ大人たちばかりで、意識のある状態で長時間、手術台の上に寝せられられるだけでも、どれだけ不安で心細いかわかりません。そこで全く意識をとって痛みを感じなくする全身麻酔が選択されるのだと考えます。アレルギーに関しても、事前に主治医や麻酔科の先生方に知らせていただけば安全に対応できます。

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85<>2000/07/31(Mon) 19:22<>濱田

問い 鹿児島在住の麻酔科医です。最近、友人の脳神経外科医の麻酔を依頼されますがその時「仙台カクテル」なるものを、点滴するよう指示されます。内容にアレビアチンがはいっており、循環系への影響が大で、麻酔管理に苦慮します。勉強不足で仙台カクテルのことが、よく知りません。ご存知でしたら、御教授ください。よろしく、おねがいいたします。

 虚血脳保護のための治療として用いるようです。仙台カクテル:マンニトール500ml+ビタミンE(ユベラ)500mg+フェニトイン500mgを60 -90分で投与する。上記のような内容です。私自身も詳しいことはわかりません。

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84<>2000/07/31(Mon) 05:28<>MISA

問い 整形外科の看護婦(3年目)をしています。このあいだ 腰椎の椎弓切除術を受けた患者さんのことなのですが・・・。全身麻酔下でのOP中、『痛がったので フェンタネストを側管から定期的に使いました。術後は呼吸管理お願いします。』との申し送りがありました。フェンタネストは30分間隔で50μg使っています。その日の鎖骨骨折のORIFの患者さんにも術中フェンタネストが使われ 同じような申し送りがありました。全身麻酔下でのOPで 『痛がる』ってことはあるのでしょうか?またこのようなことは よくある症例なのでしょうか?術後管理として気をつけなければならないことは何かあるでしょうか?主治医に確認してもなかなか納得のいく説明は得られませんでした。気になっています。お忙しいところ 申し訳ありません。よろしくお願い致しま

 全身麻酔中に「患者さんが痛がっている。」 という表現は麻酔科医は時々用いることがあります。全身麻酔中ですので、患者さんはもちろん意識はありません。ですから患者さんが直接痛みを訴えることはできません。 ではどうやって判断しているかと申しますと、血圧や脈拍数の変化です。痛み刺激(手術の刺激)に対して麻酔が十分でない場合、結果として血圧が上がったり、心拍数が増えたりするのです。この変化をみて麻酔科医が麻酔の効果が十分でないと判断し、吸入麻酔薬の濃度を上げたり、フェンタニールを追加したりするのです。この判断は麻酔科医の経験による勘によってなされています。  フェンタニールには、呼吸抑制作用があり術後の注意が必要です。

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83<>2000/06/26(Mon) 23:33<>SOS

問い 彼女が間もなく中絶手術を受ける予定です。この場合どのような麻酔が施されるのでしょうか?危険は無いのでしょうか?

 通常静脈麻酔(点滴からねむる薬を入れる麻酔)でおこなわれます。麻酔科医はつきませんが、担当の看護婦さんがしっかりと呼吸状態等をチェックしてくれていればほとんど問題ありません。ただ医療行為は、すべて危険が伴うことをご理解ください。手術に関しても同様で、出血が止まらなかったり、子宮に穴があいたりすることがあります。

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82<>2000/06/25(Sun) 13:07<>KEI

問い 32歳男性です。日頃、救急センターで勤務しております。ですので緊急挿管の場面はよく見かけます。さて、御質問がございます。私ですが、子供の頃より扁桃腺をよく腫らし、最近、頻繁に扁桃炎を起こしたり、睡眠時無呼吸になるようです。それで、とうとう耳鼻科の医師の手術適応と診断されました。「全麻での手術ですよ」と言われましたが、経鼻挿管による手術なのでしょうか?以前、鼻腔ファイバースコープでさえ、鼻出血を起こしつらい思いをしましたので、静脈麻酔後の挿管とはいえ、気になります。また、術後は、出血と大変痛いと患者さんから聞いたことがあります。胸腹部の術後には硬膜外麻酔が継続出来るのでいいなと思うのですが、頭頚部領域の手術後の疼痛コントロールには、何かいい方法がありますか?ただそれだけが、怖くて手術に踏み切れません。ちなみに勤務する病院には耳鼻科は無く、麻酔科も常勤がいないため、他院での手術となります。お忙しいところ、申し訳ございませんが、回答の程、よろしくお願いいたします。
 

 扁桃炎の麻酔は、通常経口挿管で行います。チューブの種類は、特殊なものを使用することもあります。開口器いう口を大きく開いておく装置を入眠後に使用し手術が行われます。この開口器でチューブが閉塞されないように注意しながら麻酔を行います。術後の痛みですが、ある程度はやむを得ないようです。術後すぐに坐薬を使用したり、手術終了時に術者が局所麻酔薬のスプレーを喉の奥の切開部分に吹き付けたりして痛みを軽減しようとする試みもありますが、やはり痛そうです。しかし以前は、扁桃炎の手術を局所麻酔で椅子に座らせて行っていました。この局所麻酔の手術に比べれば現在の全身麻酔による手術は格段に楽になっています。あまりご心配にならず思い切って手術なされたらいかがでしょうか。

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81<>2000/06/21(Wed) 07:42<>阿部

問い はじめまして。現在妊娠8ヶ月です。恐らく帝王切開をすることになると思うのですが、その時の麻酔は硬膜外か腰椎ですよね?はっきり言ってメチャクチャ痛いって聞いたんですが、本当でしょうか?もともと痛みに対する恐怖心がかなり強いほうなんです。お産をするのにこんなことで悩んでいるのかと言われてしまいそうですが、最近ではこればかり気になりかなりブルーになってしまっています。

 帝王切開は、高齢出産のためでしょうか?確かに、帝王切開はある程度痛いようです。うまく麻酔を行えばかなり痛みを抑えることもできますが、どうしても胎児への影響を考慮して、浅い麻酔になることがあるからです。腰椎麻酔は鎮痛効果は強力で、手術中の痛みに関しては有力です。しかし術後の鎮痛はあまりできません。一方硬膜外麻酔は、手術中の痛みに関しては脊椎麻酔に劣りますが、術後数日間鎮痛が可能な点では、脊椎麻酔より優れています。最近では、脊椎麻酔と硬膜外麻酔を併用することもあります。手術中の麻酔は脊椎麻酔でおこない、術後の鎮痛は硬膜外麻酔で行うのです。このほうがより痛みに対してコントロールが可能なようです。 ただ手技が煩雑な点と、麻酔の専門医がいてキチンと管理しないと危険なこともある点が問題です。専門の麻酔科の先生が現在通院されている病院にいらっしゃるなら一度ご相談されてみるのも一法です。もしいらっしゃらないなら、主治医の先生によくご相談され帝王切開時の痛みが心配と率直にお話しされてはいかがでしょうか?

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80<>2000/06/20(Tue) 13:29<>ふりーふりー

問い 同僚が病院で「筋緊張性頭痛」と診断されたそうです。2年ほど前から頭痛があったのですが、先日、強い頭痛と嘔吐があってあわてて病院に駆け込んだ(徒歩)ところ、MRI検査の結果「異常ありません」から「筋緊張性頭痛」といわれたとのことです。その後も頭痛は時々あり、職場でも結構つらそうにしています。薬は特に処方されていないそうです。「頭痛→病院→検査→異常なし→薬なし→様子をみましょう」というパターンのようです。こういう場合、むしろペイン・クリニックにかかった方がいいように思い、本人にも告げたのですが「ペイン・クリニック?麻酔科?よくわかんない」とのこと(T_T)です。こういう「筋緊張性頭痛」はペイン・クリニックの適応でしょうか。本人には「一応、別の脳外科にかかって(脳に異常がないことを)再確認したほうがいいいんじゃない?」とは伝えてますが・・・。何卒ご教示いただければありがたいです。

 「筋緊張性頭痛」という診断が正しく、今でも頭痛が強ければペインクリニックに行かれた方がいいかもしれません。局所麻酔薬を注射する神経ブロックや星状神経ブロックが有効なこともあるようです。 主治医の先生との信頼関係も大切で、安易に他院を受診されることは医師としてはあまりおすすめできません。しかし、診断する医師が違えば、判断が異なることがあるのもまた事実です。ご納得されるまで検査されるのも、ご自分の身を守られるために必要なことかもしれませんね。

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79<>2000/06/19(Mon) 14:10<>インターン

問い はじめまして。友人のことなんですが質問があります。友人は麻酔の効かない体質で歯が痛くて困ってるそうです。以前手術をしたときも痛くてたまらなかったそうです。どうしたらいいのでしょうか?そのような特殊体質の症例を教えてください。

 少なくとも局所麻酔が効きにくい体質とかは聞いたことがありません。おそらく歯の麻酔の際に注射の仕方が悪かったか、麻酔が十分効かないうちに治療が行われたため、麻酔がうまくきかなかったのではないでしょうか。一口に麻酔といっても色々な薬剤を使用します。しかし、体質上麻酔の薬剤が合わないことはあるでしょうが、全く効かないことはありえません。麻酔が効かないのは、麻酔をおこなう際のテクニック(薬剤の量や種類の選択、適切な部位への注入等)の問題と考えます。

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78<>2000/06/07(Wed) 13:09<>C-1/3PO

問い はじめまして。手術室勤務のナースです。妊娠をしました。現在、全身麻酔薬はフォーレン、笑気を使用しています。流産や奇形の恐れが無いとは言えないと思いますが、データが欲しいです。排気は麻酔器から屋外へと繋がる排気口が無く、OP室のダクトからの排気になってます。

 難しいご質問です。ちょっと調べましたが、具体的な人のデータは見あたりませんでした。ただすべての麻酔薬は催奇形性があると考えるのが常識となっているようです。以前いた手術室では、妊娠している看護婦さんはできるだけ麻酔ガスを吸わないよう、静脈麻酔や硬膜外麻酔、脊椎麻酔についてもらったり、透視を行わない症例についてもらっていました。流産の可能性は、病棟で働く看護婦さんより手術室のほうがむしろ少ないと聞いたことがあります。(具体的データを示せずすみません。)職場の事情もありますので、あまり神経質にならず、婦長さんとよくご相談されてみてはいかがでしょうか。

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77<>2000/06/01(Thu) 14:57<>いけだ

問い 年齢は、19歳で大学生です。高校は工業高校で、工場等にも頻繁に出入りしてました。ネジとナットで、どちらも、右肺にありネジの方は3cm位って言ってました。で、今のところの症状は(これが原因かは分かりませんが)時々、咳が止まらなくなることがある(一分くらい)痰が頻繁に出るようになった。時々、血が混じってることも。声が枯れるときもある。聴診器で肺の音を聞かせてもらったら左肺は呼吸にあわせた音だったけど、右肺は変な音がしました。ヒューヒューみたいな音レントゲンを見ると、結構奥の方に入っているみたいです。夏休みに病院に行こうと考えているのですが手術とか入院になると、学校の都合もあるから。行くとしたら、何科が良いのでしょうか?学校では、内科に行くように言われたのですがなんか、違うような気がして。

 受診されるなら呼吸器内科でしょうね。そこで詳しく検査され必要があれば、内視鏡的にネジを摘出されるでしょうね。まだ2ヶ月ですし、ネジもある程度大きいようですので、案外短時間てとれるかもしれませんね。しかしうまくいかないこともあります。その場合、外科で胸を開け、気管を少し切開してネジをとることになるのではないでしょうか。夏休みとか考えず早めに治療された方が良いかもしれません。ネジが錆びたり、ネジが気管にくっついて埋まってしまうと内視鏡的な手術が難しくなるからです。

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76<>2000/05/30(Tue) 19:35<>いけだ

問い 学校の検診で、レントゲンに右肺にネジらしきものが写っていました。その日、裸でレントゲンを撮ったのでポケットに入っていたとかはないです。2ヶ月ほど前、欠伸したときに棚の上にあったものにあたって落ちてきたことがあります。その時、むせましたが埃を吸い込んだと思っていましたが違っていました。学校の保健婦さんは、内視鏡で取り出すって言ってました。呼吸を止めて、人工呼吸をしながら取り出すと言ってました。その後、集中治療室で人工呼吸器を使いながら経過を観察するだろうと言ってました。もし、取り出せなかったら手術をすると聞きました。とても怖くて、病院には行っていません。内視鏡を気管に入れるって苦しくないのですか?呼吸だけ止まって、意識はあるのですか?人工呼吸ってどんな感じなのですか?集中治療室ってどんな部屋でしょう(テレビでしか見たことないので)?内視鏡で取り出せる場合の入院期間やお金はどのくらいでしょう?一応、10日くらいって言われました(検査2日、手術、集中治療室で2日、病室で3日)取り出せなくて、手術になった場合どんな手術をするのですか?

 ねじの大きさや現在の症状がどんなご様子なのか情報があまりありませんのであまりおこたえできません。内視鏡を気管に入れるのはかなりきついと思います。自分でされたことがないのではっきりとはいえませんが。大きなねじであれば、咳とともに自然に排出されたでしょうが、おそらくは小さいねじではないでしょうか。小さい気管に入り込んでいれば、内視鏡的にとりだすのは困難かもしれませんね。場合によっては、全身麻酔をかけて内視鏡で丁寧に取り除く操作が必要かもしれませんね。入院費に関しましては当方はとんとわかりません。すみません。手術になるとすれば、肺の一部を切除されるかもしれませんね。しかし現在あまり症状がなければ、そこまでされるかどうか微妙なところですね。

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75<>2000/05/15(Mon) 17:35<>魔女

問い 私は盲腸の手術中、喘息の発作で呼吸補助のバックを押そううとしてもおせなかったそうです。喘息の重責発作といわれましたが、判りやすく教えていただけませんか?

 肺に行く管を気管といいます。この管が痙攣(けいれん)を起こし狭くなる状態が喘息です。この狭くなる度合いがひどく呼吸がほとんどできなくなる状態が喘息重積状態です。場合によっては窒息死することもある恐ろしい状態です。

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74<>2000/05/07(Sun) 16:45<>ますみ

問い ネオペルカミンSを使った腰椎麻酔の患者さんにはベットアップをうながしているのですが、マーカインの人にも病棟ナースはベットアップできるようにしてOP室に迎えにくるのですが意味はあるのか?

 ご質問の意味がよくわかりかねます。ベッドアップの目的は何でしょうか?術後の頭痛予防? 麻酔が広がりすぎないよう?また最近脊椎麻酔用に認可されたマーカインは等比重と高比重液があり、どちらをお使いでしょうか?高比重液ならネオペルカミンSと同じ対応でしょうか?おこたえにならずすみません。

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73<>2000/05/06(Sat) 01:35<>田中

問い はじめまして。お忙しいところ、申し訳ありませんが、教えていただけたら本当に助かります。 疑問に思っていることがあります。 私の親戚が2年前、頚椎の後縦靭帯骨化症と診断され、手術を勧められ後方より椎弓切除術を受けました。術前は手足がしびれるぐらいで普通に生活していました。 手術直後より四肢麻痺になりました。麻痺発生原因を調べるためということで翌日再手術をしましたが、原因はわからないままと言われ、両上下肢全廃となり、全介助が必要となってしまいました。四肢麻痺になった説明がなかったので、家族としては納得いかないものがあります。 そのことでお尋ねします。1回目の手術直後よりソルメドロールの投与を受けていました。 手術当日:1125r、再手術日:1000r、3日目:750r、4日目:1000r、5日目:750rなどだんだん量は減りましたが、2週間ぐらいで総合計約8000r投与を受けていました。お尋ねします。 @このソルメドロールという薬はどのような場合に使われるのでしょうか? Aどんな検査をしてどんな結果がでた時にこの薬をつかうのですか? Bまた手術直後より長期にわたり、髄液が貯留しているそうです。  手術直後からこの薬を投与したということは、1回目の手術で脊髄を傷つけた  可能性が考えられますか?  Cもし、なんらかの手術器具で脊髄を傷つけた時、血圧とか一時的に下がること  があるのでしょうか?(上が60、下が40でした) D1回目の手術後にソルメドロールを投与されていましたが、2回目の手術の   際、全身麻酔は影響ありませんか? E2回目の術前に主治医に会うこともなく、麻酔・手術同意書もありませんでし  た。  1回目は説明もあり、同意書を書きましたが、翌日の再手術の場合は説明や同  意書はなくていいのですか? 教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。

 整形外科は専門ではありませんので、一般的なことをお話いたします。1、これはステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)剤で、今度の場合は、炎症を抑える(腫れないようにする)ために用いられたものと考えます。脊椎の手術時には神経が腫れて、この腫れが原因で神経が骨の中で窮屈な状態になりシビレることがあるようです。2、脊髄や神経が腫れないように予防的に投与されたのではないでしょうか。3、当院でも脊椎の手術がなされていますが、直接脊髄を傷つけなくても、手術のためにやむなく圧迫したり、引っ張った状態になることもあるようです。そのため脊髄や神経が腫れることもあるようです。ですから予防的に術後ステロイドホルモンの投与が行われています。4、脊椎の手術は骨を削り深いところを操作します。ですから難しい手術です。骨を削るため、出血しやすく、出血すると手術する部分が見えにくくなります。そこで血圧を人為的に一時下げることがあります(低血圧麻酔)。血圧を下げることで出血が少なくなり手術がやりやすくなります。田中さんの場合もこの低血圧麻酔が行われたのではないでしょうか?5、今回投与されたステロイドが翌日の再手術の全身麻酔に影響することはないと考えます。6、その時の現場の状況や、主治医の先生のお考え、病院の方針等があると考えられますので迂闊なコメントは差し控えたいと思います。ご家族が主治医の先生に直接お尋ねになることをおすすめします。

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72<>2000/05/05(Fri) 20:00<>matel

問い はじめて、このページに来ました。手術をするときに麻酔を使うのは知っていましたが、手術したわけではないのに麻酔を使ったと聞いて驚きました。先日まで、肺炎+ 喘息+合併症(なんとか不全)のトリプルセットでICUに入院していたので、入院していたときのことと比べてしまいました。ちょっと長いですけど、自分で覚えていることと家族に聞いたことをまとめてみました。麻酔科医の先生からみてどのようなことをしていたのか、わかる範囲で教えていただけるとうれしいです。  徹夜明けの日の午後、雨の中を数時間かけて歩いて家に帰った日の夜中に、息苦しさがあって喘息で入院したことのある病院を受診しました。外来で診察して入院が決まったら 看護婦さんは一方的に、独り暮らしと言うことを決めつけ、なかなか家へ連絡してもらえませんでした。  検査は一通り終わっていたと言ったのですが入院してすぐにすごい痛い注射で採血されました。身辺調査の時に、気づいてもらえて家族に 連絡をとってもらいました。酸素マスク、心電図、点滴をつけられて。 洗濯ばさみみたいなのもつけられました。 食事をとることができず、夜中に 喘息の大発作が起きました。ナースコールすることができず、隣の方が気づいてくれて呼んでもらうことができました。何か言われてるのに、 言葉を理解することも返魔する魔烽ナきませんでした。 処置室に運ばれる際、もの凄いスピードで廊下を駆け抜けている感じがしてもの凄く気持ち悪くなって記憶がありません。処置室に着いて から、身体を叩かれて目が覚めました。何が起こったか、全くわからなくなりパニック状態でした。色々と説明をしてくれていたみたいだった のですが、変なライトがついた機械を喉に入れられてチューブを挿入されました。その後は説明もなく続々と、チューブやら点滴やらを入れら れました。何をされているのか全くわからず最悪でした。痛いものから変な感じのするもの、今まで経験したことのない事ばかりでした。わざ わざ目を覚ましてからやらなくても眠ったままでやってくれれば良かったのに。  その後、一気に意識が飛んで目が覚めたのが5日目だったとか。目が覚めると、うまく呼吸ができなくてナースコールしようと思っても、手 元にありませんでした。慌てて看護婦さんが来ると、すぐに呼吸器から外し止めを刺すかのように細いチューブを入れて痰をそして、空気を 吸い取ってくれました。最初は良かったのですが、後半になるにつれ音も変わり苦しさ倍増です。呼吸器に戻してくれたら、呼吸が楽になり ました。その後、声をかけてくれて、この言葉は今でも覚えています。その看護婦さんの名前も知らないし、顔を見ても多分わからない。で も言葉だけは覚えてます。「落ち着きました? 呼吸を助ける機械を使っているから、今はお話できないけれど、病気が良くなったら声を出 せるようになるからね」って。その後も、私のところにくる度に声をかけてくれてました。この看護婦さんがいなかったら、チューブを抜いて呼 吸ができなくて死んでいたのかもしれません。今までの状況を正確に話してくれたり、人口呼吸器や吸引の大切さを教えてくれました。他 にも、看護婦になった理由とかこの仕事をやっていて良かったこととかも話してくれました。また、髪を洗ってくれたり身体を拭いてくれたり、 苦しいときは背中をさすってくれたり、マッサージをしてくれたりとりしました。それに比べて、他の看護婦は最悪でした。吸引するときも、 「吸引するね」としか言わなかったり何も声をかけずに点滴を交換していったり。こっちは、ベットから動くこともできずやることもなくて暇なん だから。少しくらい話してくれたっていいのに。これだから、点滴抜かれたりするんじゃないの?  7日目にレントゲンをとり、まだ肺が白かったのに、呼吸器外しましょうと言われ、その場で管を抜かれました。呼吸ができないんじゃない かと思っていたら、本当にできなくて再び人工呼吸器を使うことになりました。翌日にチューブを抜くと言われたのですが、1日で良くなると は考えられないので拒否しました。何度か説得されたにもかかわらず、意固地になってしまい、あの看護婦さんに説得されるまでずっと人 工呼吸器に生かされていました。旅行に行っていたらしく、戻ってきたときに私がまだいたのでちょっと驚いたとか。呼吸器を外して、自分で 呼吸ができていると言うことを身をもって体感させてもらえたり、息ができているから人工呼吸器を普通に使うと機械と衝突して逆に苦しい 事や、人工呼吸器は呼吸をサポートするモードになっていると教えられました。自分の呼吸にあわせて機械の音がするのはこのためだった のかだと思いました。息をしないように我慢していても呼吸器が勝手に呼吸してくれましたが、アラームがなったので驚いてしまいました。 そして、消灯の前にチューブを抜いてと頼んだのに、次の日の朝になるまで抜いてもらえませんでした。に結局、その看護婦さんと話をする 事もできず、ICUから病棟の準集中治療室(ナースステーション内に4床ある)に移されてしまい、残念でした。しばらく、酸素マスクと尿道カ テーテルと点滴が残りましたが、順調に回復していき無事退院になりました。それにしても、準集中治療室ってイヤです。周りにいた人、全 員意識不明になってから数ヶ月経っているらしく、怖かったです。しかも、ナースステーション内にあるので、ナースの雑談が聞こえてきま す。夜中に目が覚めたとき、新人っぽい人に先輩が幽霊の話しとかしてました。  今回の入院で、ナースになるって決めました。元々、大学なんて行きたくなかったけど来年、看護大学を受験してみることにします。大学 を卒業したら、臨床工学技士って言う資格も取ってみて、ICUで働いてみたいと思います。ICUで働くには他に特別な資格とか必要ですか。ありましたら、教えて下さい。

 大変でしたね。おそらく一時期は生命の危険もあったものと考えます。喘息の重積発作という状態ですね。治療法としては、ステロイド(副腎皮質ホルモン)や気管支拡張薬、抗生物質などが投与され強力に治療が行われます。これらの治療でも呼吸が困難な場合には、気管内挿管(のどの奥に小指くらいのチューブをいれて)下に人工呼吸します。このときに、鎮静目的で点滴から眠る薬をいれることがあります。これは、静脈麻酔という範疇にはいります。また喘息治療の目的に麻酔ガスを流す場合もあります。麻酔ガスには、気管を拡張させる作用もあるため使用されるのです。この間、患者さんは意識がありません。気管のなかの痰を洗浄したり、いろいろな治療をして喘息発作がおさまるのを待つのです。もっとひどくなると人工心肺装置をつけて、自分の肺で呼吸しなくてもよい状態にしておき気管を洗浄します。臨床工学技師へは、専門の学校を卒業することが必要です。ICUの看護婦さんは、看護婦の資格があれば誰でもなれます。ただしICUに勤務されてから色々現場で覚えなければならないことがたくさんあります。

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71<>2000/04/20(Thu) 21:23<>成美

問い 閉鎖循環について教えてください。

 麻酔回路のお話でしょうか?麻酔回路とすれば、閉鎖循環回路について簡単にご説明します。全身麻酔中は、人工呼吸を行います。この人工呼吸を行わせる機械が人工呼吸装置です。麻酔では、この人工呼吸装置に麻酔ガスを混ぜて流す回路がつけられています。つまり人工呼吸しながら麻酔ガスを吸っていただくのが麻酔回路(麻酔器)です。一旦すったガスをそのまま排出するすると麻酔ガスがもったいないし、大気汚染にもなりますので、再度すってもらうことになるのです。ほとんど全部を再度すってもらう回路が閉鎖循環回路で、少し新しいガスと入れ替えるのが半閉鎖循環回路といいます。ビニール袋をぴったりと口にあて何回も呼吸すると酸素が減り、炭酸ガスが溜まるのと同じようなことがおきます。そこで炭酸ガスを吸収する装置をつけ、消費した酸素の分だけ補う方法がとられています。麻酔ガスや酸素の消費が少なくてすみ、体温や水分の喪失も少なくよい方法です。ただきちんとしたモニター(麻酔ガス、酸素濃度、炭酸ガスモニター、酸素飽和度モニター)がないと安全な麻酔ができにくいようです。

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68<>2000/04/08(Sat) 08:14<>浩子

問い 新人看護婦です硬膜外麻酔の介助をしているとき,カルボカインの中に消毒薬が入ってしまい注意を受けました。混ざっていけないことは解りますが,どういう害があるのか調べても解らず困っています。教えていただけないでしょうか。

 カルボカインの中に消毒液が入った経緯がよくわかしませんが、薬剤が混入した事自体が、問題かもしれませんね。清潔操作を要するところですから、薬剤の混入とかがあると清潔操作自体がうまく行われていない可能性がでてきます。もちろん消毒液自体にも細胞障害作用があると考えられます。ごくわずかな量では問題にならないかもしれませんが、注意するにこしたことはありません。

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67<>2000/04/04(Tue) 22:45<>Tatsuya.A

問い 私はCCUに勤務する看護士です。人工鼻を取り入れようと思うのですがどう考えますか?なんとなく加温加湿器に劣るようにもみえますがどうなんでしょう・・・また絶対湿度と相対湿度というものがよくでてきますがもう一つ理解できません。教えてください。気道の絶対湿度と相対湿度の正常値なんかもあるのでしょうか?

 http://hypnos.m.ehime-u.ac.jp/rinma18/absJSCA/abstruct/0536.htmlでの報告では、受動的な加湿を行う人工鼻は加温加湿器にはおとると結論されています。相対湿度は、蒸気圧(e)とその時の気温における飽和蒸気圧(E)との比を百分率e/E×100 で表します。単位は%とし、整数で示します。気道内は90%程度でしょうか?絶対湿度は気体1リットル中の水分量(mg)であらわしています。通常33mg/L程度の加湿でしょうか?

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66<>2000/04/03(Mon) 00:28<>松平<><>中国

問い 書き方が変だったので、まとめてもう一度書き直します。重複する部分もあってすいません。看護婦さんに聞いた話と記憶が混ざっている部分があります。サウナで倒れて(18時頃)、救急車で病院に搬送されました。救命処置を施されたあと、ICUに入院しました。そのときは、心電図とか酸素マスクが付いていたのを覚えています。その後、汗がとまらず呼吸状態も悪化し、夜中の2時頃に人工呼吸器を使うことになりました。この時のことは覚えていません。入院から3日目の朝に目が覚め、うまく呼吸ができず苦しくなり ブザーを押そうとしても、手が少ししか動かず押せませんでした。その時や、何かある度に手動で数回人工呼吸され細いチューブを呼吸ができなくて死んでしまうのではないかと思うくらいの時間入れられると少し呼吸が楽になった気がします。多分、30分に1回位のペースでやっていたのだと思います。翌朝、レントゲンをとってからすぐに人工呼吸器に繋がっていたチューブを抜かれ細いチューブで痰を吸い取ったところまで覚えているのですが気がついたときには再び人工呼吸器に繋がっていました。翌朝には意識も戻り、何度も痰を吸い取られていたのですが6日目の朝にチューブを抜くと言われましたが、また息ができなくなることが怖かったので1日待ってもらい、7日目の昼過ぎにチューブを抜いてもらいました。酸素マスクでは怖かったので鼻に密着させて人工呼吸するタイプの物を選びました。肺にチューブを入れる人工呼吸に慣れていたせいか人工呼吸器自体には全く苦痛には思わなかったのですが、普通の酸素マスクになってから耳のところがとても痛くて我慢できませんでした。9日でICUを退室し一般病棟に戻ってすぐに酸素マスクも要らなくなりました。しかし、自分で尿を出すことができなくなってしまい何回か導尿と言う物をやってもらいました。病名は、詳しいことは忘れましたがなんとか性肺炎でした。素人が見てもわかるレントゲン写真です(肺全部真っ白でした)直接、肺に繋がっていて鼻に空気が通らなかったのにとてもいやな臭いがするときがありました。あと、肺の機能の補助をする機械を使ったと聞いたのですがどんな機械ですか?

 病名は誤嚥(ごえん)性肺炎ではないでしょうか?脳梗塞かなにかで、意識かなくなり、その時に、吐かれた物が、肺に入って肺炎を起こしたのかもしれません。肺の機能を補助する機械ですが、機械式人工呼吸器(ベンチレーター)ではないでしょうか。細いチューブを通して、肺に空気を送り込んだり抜いたりする装置です。尿がでなくなったのは、ずっと尿の管がおちんちんから膀胱まではいっていたため、一次的に尿の流れる管が狭くなっていたのかもしれません。酸素マスクでの耳の痛みは、マスクのひもによるものでしょうか?または口中と耳とは耳管という管で繋がっていますので、口のなかの圧が高くなって耳に影響したのかもしれません。

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65<>2000/03/31(Fri) 20:19<>松平<><>中国

問い サウナで倒れて、しばらくICUに入院してました。最初は酸素マスクだったの覚えているのですが、目が覚めると、うまく呼吸ができず苦しくなり ブザーを押そうとしても、手が少ししか動かず押せませんでした。鼻に空気が入らなかったのになんで変な臭いがしたのですか? 手動で人工呼吸され細いチューブを入れられたのですが、どんな処置ですか?管を抜いて、呼吸できずまた入れられたのですが最初から抜かずにいなかったのですか?

 情報がすくないのであまりお応えできません。何歳の方でしょうか。ICUでの診断名はなんだったのでしょう。文面からお察ししますに、脳梗塞か脳出血でしょうか?細いチューブは、気管内チューブではないでしょうか?喉の声をだす所の穴から先へ数センチまでチューブをいれて、人工呼吸を行います。ですから声は出ません。呼吸がご自分で可能と医師が判断した場合、この管を抜きます。しかしこの判断は難しく、抜いてしばらく様子をみて、ご自分での呼吸では無理な場合には再度チューブを入れます。このような事は、ICUではよくあることです。臭いに関しては、何とも言えません。考えられることは、気管内チューブと気管の隙間から少し空気がもれ、口や鼻の方に少し空気が流れていたのではないでしょうか?

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64<>2000/03/30(Thu) 00:24<>母A

問い 息子8才が歯茎の中にうもれた過剰歯(←漢字があっているか自信ありませんが)の抜歯のために、全身麻酔をかける手術を受けさせるかどうか悩んでいます。抜歯手術をするに際して、全身麻酔をかけるという説明をうけなかったのですが、知人に指摘されて自分でnetで調べているうちに、こちらのサイトにたどり着きました。名古屋市、中京病院で行う予定です。素朴な疑問なのですが、もし先生方御自身の子供さんが同じような立場なら、危険が0でない全身麻酔をして抜歯されますでしょうか?抜歯は歯並びをよくするため、過剰歯があるために前歯の間に隙間が2〜3ミリあいているのでそれを埋めるために行うと私は認識しています。

 危険が0の医療行為はないのではないでしょうか。 飛行機や電車、タクシーに乗られる際にもある程度危険はともない、絶対に危険0とはならないはずです。 もし自分の子どもが局所麻酔では、かなり苦痛を伴う手術をされるとしたら、躊躇なく全身麻酔を希望します。 ただ母Aさんが手術そのものが必要ないと考えておられるなら、御納得いくまで主治医の先生と話しあいをすべきです。 必要な手術なら、局所麻酔で行うより麻酔科医がつく全身麻酔の方がかえって安全で子供さんも楽な場合もあります。 危険が0の医療行為などないことをもう一度ご検討されてはいかがでしょうか?

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63<>2000/03/29(Wed) 10:39<>どんぐり

問い 私の母は、聾唖者です。かれこれ、20年前から、三叉神経痛に悩まされています。今まで、一緒に病院に付いていっても、母の訴える、痛みの症状と、先生が質問されてくる痛みの症状がうまく、マッチされず、何だかんだといって、「はい、痛み止めの注射をしましょう」と、顔に注射するのです。目尻の横からだったり、鼻の横だったり、見ている方が痛くなるくらい・・・かわいそうでした。先日、いつものように、「頬・下唇が痛い・しびれる」というので、一緒に病院に行ったら、「神経を殺しているから、痛いはずがない!!」と・・・・。どういうことでしょうか?痛み止めの注射って?神経を殺すって?何?それ?説明を求めると、先生は、ひどく不愉快な顔をされて、「聾唖者だから、痛みの程度がわからん!そんなに痛いのなら、頭の手術をして、血管でも切ればいい!!」ますます、分からなくなりました。確かに、母は聾唖者です、痛みの程度を詳しく述べることはできません、でも顔の表情・身振り手振りから読みとることができないのでしょうか?なんか、悔しくて・・・。もう二度とその病院には、行きたくありません。今、内服のテグレトールを指示された半分の量で痛みをしのいでいます。このような経緯になったのは、私どもが悪いのでしょうか?教えてください。先生の、掲示板を見て、ガンマーナイフのことが載っていたのですが・・・三叉神経痛の治療法について、詳しく教えていただけないでしょうか?

 ガンマナイフについては、下記のアドレスに詳しく説明されています。http://www.skh.saiseikai.or.jp/gm_knife/gk_index.htm 手術することなく9割以上の成績だそうで画期的です。 これからの三叉神経痛治療の主流になるかもしれません。 いままでは、テグレトールを処方したり、顔面で三叉神経が出るところに局所麻酔をしたりしていました。 激しい痛みの場合、やむなく神経破壊薬(高濃度のアルコール)で神経を破壊したりすることもあります。 おそらく先生が「神経を殺している。」といわれたのはこのことでしょう。 ただこの注射も永久的なものでなく、数ヶ月から1年程度で再発することもあります。 外科的な手術をすることもあります。 脳神経外科の先生が、頭を開けて手術するのです。 三叉神経の痛みは、この神経と神経のそばを走る血管が触れあっておこると言われています。ですから、神経と血管の間にクッションを入れたり、引き離す処置をするのです。 かなり大変な手術で、手術のことを説明すると「薬でなんとか我慢します。」といわれる方も多いようです。 先にご紹介しましたガンマナイフの場合、大きな手術をすることなくある程度の効果が期待できそうです。 23万円程度の自己負担があるそうですが、痛みから解放されるのであれば、考慮してみられるのもよいかもしれません。 聾唖者の方でも、痛みの程度を知る方法はいくつかあります。 以下の方法は、麻酔科でよく使用する方法で、聾唖者の方でも問題ないと考えられます。 様々な顔の表情をもったイラスト集(痛みの度合いでニコニコ顔からひどいしかめっ面まで並んでいます。)から選んでもらう方法もその一つです。 またスライドレバーのようなものを動かしてもらい、全く痛みのない状態から、もうこれ以上の痛みはないという両極のどのあたりに痛みがあるのか示してもらう方法もあります。痛みがない状態を0、極度の痛みを100として数字で痛みを客観的に把握するのです(visual analogue scale:VASと呼ばれています。)。 とにかく一度ガンマナイフのある施設でご相談されてはいかがでしょうか?

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62<>2000/03/14(Tue) 13:24<>TK<>kokaguchi

問い 私一応外科医なのですが、知人の看護婦より「覚醒スコア」とは何かときかれ、麻酔の教科書などを探したのですが、ちょっと見当たりませんでした。「覚醒スコア」とは何かご存知でしょうか?お答えを頂けると幸いです。<>

 詳しいことはわかりませんが、以下のようなスコアではないでしょうか?

麻酔覚醒スコアー
(Postanesthetic Recovery Score;PAR Scoreまたはthe Aldrete Post Anesthesia Recovery Score (APARS) と呼ばれているものでしょうか?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
項目------------------------点数
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
運動
自発、命令により活発に動く、頭部挙上可能(15秒)--------2
動きが弱い----------------------------------------1
動かない ----------------------------------------0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
呼吸  
咳・深呼吸、あるいは泣く-----------------------------2
気道が充分に確保されている-------------------------1
エアウェイの挿入が必要------------------------------0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
血圧
術前と比較し ±20mmHg 以内---------------------2
           ±(20-50)mmHg---------------------1
           ±50mmHg 以上---------------------0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
意識
充分に覚醒している、あるいは呼名にすぐ反応する-------2
痛みに反応し、防御反射がある-----------------------1
痛みに反応しない-----------------------------------0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   

血色良好-----------------------------------------2
血色不良、蒼白、鳥肌様----------------------------1
チアノーゼ----------------------------------------0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
合計---------------------------------------------10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すこし古いスコアで最近では、色よりパルスオキシメータで正確に状態を観察するほうがよさそうです。


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61<>2000/03/10(Fri) 02:22<>さけ

問い 私の母は、お酒を飲むし、不眠症のため睡眠薬も飲みます。(一緒には飲まないらしい。)母が言うには、「睡眠薬やお酒をよく飲む人は、麻酔が効かなくて私も、以前手術(吸入する方法の麻酔らしい。)をしたときは麻酔が、全然効かなくて、痛い思いをした。私は、麻酔が効かないので手術が怖い。」といっていますが、睡眠薬とお酒をよく飲む人は麻酔は効かないのでしょうか?それから、睡眠薬だけ使用している人、お酒だけ(たくさん)飲む人、こういった人も麻酔は効かないんでしょうか?

 少なくとも吸入する方法の麻酔が効かないことはありませんよ。ご心配なく。 ただ睡眠薬に関しては、鎮静薬が通常の方よりもやや効きにくいことがあるかもしれません。だからといって、手術中に痛い思いをすることはありません。 お酒や睡眠薬を飲んでおられても、麻酔がききにくいことはないと考えて差し支えありません。

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59<>2000/03/01(Wed) 00:47<>トトロ<><>九州

問い 母のことで悩んでいます、母は現在RSDという病気のため麻酔科に通院中です。電気刺激装置も使用していますが、思ったほど症状の改善がみられず母自身も、家族も落ち込んでいます。痛みは解ってあげられないけれど、RSDについて、またその治療法について勉強したいと思いますので教えて下さい。それから、RSDの患者団体のようなものがあれば教えて下さい<>

 RSDは reflex sympathetic dystrophy の略で日本語では反射性交感神経性ジストロフィー(異栄養症、萎縮症)といいます。最近では、この呼び方から、CRPS:complex regional pain syndrome日本語で複合性局所疼痛症候群?に移行しているようです。
 ちょっと専門的になりますが、「局所的に起こった損傷に引き続いて発症する疼痛性の病態であり、予想される通常の創傷治癒の経過を越えて続き、たびたび著明な運動機能の減退を起こし、時間とともにさまざまに進行する症候群」と定義されています。
 わかりやすく言いますと、皮膚を切ったり骨折した後、皮膚や骨折は治ったものの、痛みだけが残り腫れや骨の萎縮が起こり、なかなか改善しない状態です。多くは交感神経(自律神経で血管を収縮させる作用がある)が関係していると言われています。
 皮膚切開や骨折など、明らかな神経損傷がなくて生じる場合を Type I(以前はRSD(反射性交感神経性ジストロフィー)と呼ばれていたもの)、神経が傷つけられた後に生じる場合をType II(以前はカウザルギー(causalgia:灼熱痛)と呼ばれていたもの)と分けられています。トトロさんのお母さんの場合は、CRPS Type Iにあたるかもしれません。
 
 治療法は、この交感神経を抑制することが主ですが、一旦発症してしまうとなかなか治療は困難なようで、予防が第一といわれています。麻酔科では、硬膜外ブロック(脊髄のそばに局所麻酔薬を注入する方法)、星状神経節ブロック(首のつけねのところに局所麻酔薬を注入する方法)、低周波針治療(痛む所に細い針を刺して電気を周期的に1分間に50-100回程度流します)、薬物療法(副腎皮質ホルモン:ステロイド、抗うつ薬、静脈麻酔薬:ケタミン、麻薬等)等が行われています。
 しかし決定的なものはなく、ケースバイケースで患者さんの反応をみながら対応しなくてはならないようです。団体については、よくわかりかねます。


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58<>2000/01/30(Sun) 06:12<>さと

問い 26歳の女性です。私はつい2週間まえくらいに婦人科系の手術のために腰椎麻酔をしました。ここで何人かのかたがかいているように、私も数日ひどい頭痛に悩まされました。。ホントに苦しかったです。今は頭痛は治まりましたが、まだ背中に痛みがあります。背中の痛みも時間がたてばとれるのでしょうか?それから、今すごく気になっているのは、体の感覚がちょっと鈍いような感じがすることです。さわった感じも何となく前とちがうんです。浮腫んでるような気もするし。(ずっとねてたからかもしれませんが)それに特に足なんですが、異常に冷えるんです。暖めてもすぐ冷たくなるんですよ。もともとそんなに冷え性ではないので、やっぱり、術後のせいだと思うんですが、麻酔のせいであることは考えられますか?同じ病室の方で、腰椎麻酔での手術の後、すごく寒気がして、足が冷たかったと言っていました。麻酔が覚めるときそうなるとお医者さんが言っていたそうです。。それとこれとは関係ないかもしれませんが、こういうことってあるんでしょうか?お返事よろしくお願いします!

 背中の痛みは、じきにとれると考えられます。術後(麻酔後)患者さんを回診するのですが、腰椎麻酔後に腰痛を訴えられるかたが多い印象です。神経も傷つけず、一度の注射でよく麻酔が効いたと考えられる場合でもしばらく腰痛がつづくことがあります。もともと腰の骨は、前後に少しカーブしています。脊椎麻酔中や術後は仰向けで長時間寝ていますし、脊椎麻酔がよく効いていると腰の筋肉もゆるんでしまいますので、脊椎の前後のカーブがうまく保たれずに腰痛が生じるのではないかと考えています(確証はありません)。また手術そのものの影響で、骨盤臓器内の手術による痛みが、腰痛として現れているのかもしれません。体の感覚が鈍く、腫れぼったいのとの事ですが、婦人科手術の際、お腹の神経や血管を切ったりします。このため自律神経機能(血管を広げたり、縮めたりする機能)が一時的にコントロールがうまくいかなくなり、足が冷えたりするのかもしれません。こちらの方は、麻酔の影響というより、手術の影響と考えられます。「同じ病室の方で、腰椎麻酔での手術の後、すごく寒気がして、足が冷たかった。」とのことですが、脊椎麻酔が切れるときには、いろいろな反応があるようです。手術の痛みがでてきますし、痛みのために、緊張されて血圧があがったり、場合によっては、足が冷えたりするのでしょう。いずれにしろまだ手術から2週間ですので、もうしばらく様子をみて、具合がわるいようなら主治医の先生にご相談されて下さい。

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57<>99/12/24(Fri) 15:42<>麻酔って安全?

問い 56番のお答えどうもありがとうございました。チョットした事で疑問に思った悩みが解決しました。ところで、アレルギー体質とはどういったものなのでしょうか?思い出した事があるのですが、子供の頃に皮膚科に通った経験があります。そういえば、アトピー性皮膚炎とは何か関係があるのでしょうか?自分には全く関係ない事だと思いますが、さすがに冬の季節になりますと乾燥で体がかゆくなる事もあります、けれどもこれは誰でもなる事でしょう。

 食物(さば等)や薬でジンマシンがでるとか、アレルギー性皮膚炎があるとかかぶれやすいとかでしょうか? 

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56<>99/12/23(Thu) 18:44<>麻酔って安全?

問い はじめまして。先日友人が歯医者で虫歯の抜歯をした時、「麻酔ってすごいなあ注射した後全く痛くなかった」と言っていました。そこで自分も興味を持ち麻酔に関する事を調べた所、全身麻酔と局部麻酔に分けられ、それぞれ希だが副作用が起こるとの事でした。友人の場合は局部麻酔と言う事になるのでしょうが、局部麻酔では体質が会わない人だと死んでしまう事もあると書いてありました。私は現在20代ですが幸か不幸か歯医者にかかった事が全く無く、麻酔もした事がありません。子供の頃怪我をして頭を数針縫う事はありましたが、この時麻酔をしたかどうか覚えていません。そこで、もしかしたら自分が麻酔の合わない体質かもしれないと不安になりました。仮に、事故などで簡単な局部麻酔による手術をする時に知らずに麻酔をしたために副作用を起こしたら恐いのです。どこかで自分がそういう体質であるか、またそうではないのか検査する事は出来ないのでしょうか?病院など紹介して頂くとうれしいです。ちなみに私はお酒などは全く飲みません(飲めない?)。あと、病気(風邪など)には全くかかりません。それと子供の頃から乗り物に酔いやすい体質である事は知っています。長くなりましたが、よろしくおねがいします。直接メールをくださると光栄です。

 我々、麻酔科医は麻酔を行う前に、通常術前診察を行います。喘息やアレルギー体質、以前にかかられたご病気、麻酔をかけられたご経験、、ご家族(血縁関係)の方のご病気や麻酔での異常の有無、術前の血液検査や心電図、胸部レントゲン検査等をチェックします。その後患者さんを診察させていだだき、問題がないかどうが確認し、極力安全に努めています。そのため、日本麻酔学会の統計では、約5万例に1例で麻酔が原因で生命が危険にさらされることがあるところまで安全性が向上しています。あなたのように、若くて、喘息やアレルギー体質もなく、通常の健康診断でも異常がなく、ご家族の方に麻酔で異常があったかたがいらっしゃらないなら、ほとんど問題ないと考えます。麻酔は安全か?とのことですが、麻酔専門医がついているならまず安全とお考えください。

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55<>99/12/11(Sat) 23:10<>ゆうひ

問い46才のわたしの母ですが、歯科医で歯セキをとるのに麻酔を使ったのですが途中で麻酔のきいてない箇所があるとのことで、痛んだためその後、2度にわたり十数回麻酔を打たれましたが、その後、2ヶ月近く右半分の舌が麻痺したままです何科の病院にいけばいいのかわかりません。それから、この麻痺はどれ位すればとれるのでしょうか?  調理師なので、困っています。どうか1日もはやく御返答くださいますようおねがいいたします。

 歯科の局所麻酔については、私たち麻酔科医は、ほとんどやりませんのでわかりかねます。舌の右半分が麻痺しているとのことですが、動かないのでしょうかそれともしびれた状態で感覚がないのでしょうか。局所麻酔の際に注射の針が、時に神経そのものを傷つけることがあります。ある程度やむを得ないことです。もし奥歯のところの神経が損傷をうけたとしましたら、神経は一日に約1mm程度のびるそうですから舌の先まで10cm程度とすれば100日程度かかることになります。神経の回復は何科にいかれても、神経の回復を促すビタミン剤を投与されるのが精一杯で自然治癒を待つしかないでしょう。ほかの疾患もある可能性がありますので、いちど神経内科を受診されたらいかがでしょうか?

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54<>99/11/28(Sun) 19:11<>ひがし
問い 三叉神経痛に対する新しい治療法について

 麻酔科で扱っている疾患に三叉神経痛というのがあります。顔面の半分の部分の強烈な痛みで、中には痛みのために自殺する人もいるどです。いままでは、神経に局所麻酔を注入したり(神経ブロック)、内服薬でコントロールしたり、場合によっては脳神経外科で手術したりしていました。しかし先日参加した勉強会で、ガンマナイフ(放射線治療の一種)による治療で、90%程度の方が痛みが消失すると聞きました。画期的な方法です。2泊3日程度の入院で、費用も保険がきき自己負担23万程度ですむそうです。熊本では、済生会熊本病院脳神経外科で行われています。長年三叉神経痛で苦しんでおられるかたには朗報とおもい掲示させていただきました。<>管理人より追加発言です。ガンマナイフについては、下記のアドレスに詳しく説明されています。http://www.skh.saiseikai.or.jp/gm_knife/gk_index.htm

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53<>99/11/18(Thu) 22:26<>ふりーふりー

問い はじめまして。12月上旬に胆管拡張症の手術を受けます。手術自体は、外科のドクターにお任せするしかない、と思っているのですが「術後の痛み」が心配です。麻酔科のある病院なので、麻酔専門のお医者さんは、おられると思うのですが「痛いのは苦手」などと説明すれば、より強い(?)痛み止めをしてもらえるもんなんでしょうか。

 このホームページの硬膜外麻酔の項目でご説明しておりますように、この麻酔を術後も併用することで、だいたいクビから下の手術であれば、手術後の痛みを緩和することが可能です。麻酔科の医師に、痛がりであることを術前診察の際に述べられるのはかまわないと考えます。だだし麻酔科医がより強い痛み止めを行うかどうかは、安全性のとのかねあいがありますのでいちがいには述べられません。しかし麻酔科医は、患者さんから特別希望がなくても、術後の痛みに関して何らかの配慮をしてくれるはずです。また術後の痛み止めの管理は、主に外科のドクターが関与しますので、外科のドクターともよく話し合われ、ご相談されることをおすすめします。


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51<>99/10/16(Sat) 23:20<>てる<><>関東

問い はじめまして。先週、痔の手術で腰に麻酔をしました。動かないようにしていたのですが2日後くらいから猛烈な頭痛が4日続き、手術後9日目の今日になって、おさまり、退院しました。でもなんだか左足のふくらはぎの外側と左臀部が時々痺れるし首の左と肩がこっています。これも時間が経過すればなくなるんでしょうか?教えてください。ちょっと不安になってしまってて、ネットで『麻酔』を探していてこちらにたどりつきました。どうぞ、よろしくおねがいします。

 腰の麻酔は、脊椎麻酔と考えられます。術後の頭痛は、脊椎麻酔後には時々みられます。頭痛の方は、1週間から10日程度でおさまることが多いようです。左足のふくらはぎの外側と左臀部のシビレは、脊椎麻酔時の使用された薬剤による神経障害かもしれません。しかし通常は、10日から1ヶ月程度で自然に治るようです。首の左と肩に関してはよくわかりません。麻酔とは直接関係ないのではないでしょうか。いずれにしてももうしばらく様子をみられ、症状が改善しないようなら主治医の先生にご相談ください。

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50<>99/10/02(Sat) 08:48<>松尾
問い 麻酔は、医療の現場で頻繁に施行されているので、逆に判り難いかもしれませんが、国内で年間にどれくらいの件数が有るのでしょうか。NLAに限定してでも結構ですがお教え下さいましょうか。

 日本麻酔学会の調査によれば、1997年に全国の麻酔指導病院288の病院で約51万件の麻酔が行われたそうです。アンケートに答えなかった麻酔指導病院もあり、麻酔指導病院でない病院もありますので実際には、この倍くらいの症例があるのでないでしょうか。また麻酔科医が行わない脊椎麻酔などをいれるともっと多いかもしれません。

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49<>99/10/01(Fri) 00:08<>emina

問い 1:術前データとしてCTR55%でした。 これについての説明をお願いします。
2:NLA麻酔について教えて下さい。

1、CTRとは、cardio-thoracic ratioの略号で日本語では心胸郭比といいます。胸の正面のレントゲン写真で測定した、心臓の幅と胸の幅の比率です。この値が50%以上ある場合には、心臓の肥大の可能性があるということです。正確には、心臓の超音波エコーである程度の診断がつきます。CTRが55%だからといって心電図に異常がなく、また日常生活で動悸や息切れがなければ、むやみにご心配されることはありません。なんらかの症状があれば、術前に心臓の超音波エコーを希望されるとよいでしょう(たぶん麻酔科医が診察して問題があれば検査してくれるでしょう)。主治医の先生とよくご相談ください。

2、NLAとは、neuroleptanalgesiaの略号です。全身麻酔法のひとつで、鎮静薬(ねむらせる薬)と鎮痛剤(痛み止めの薬)を点滴から注入して麻酔をかける方法です。いわば点滴による麻酔です。点滴による全身麻酔法のほかにガスを吸ってもらうガス麻酔があります。またNLAとガス麻酔を併用することもあります。患者さんの全身状態や手術術式等を考慮して麻酔科医が患者さんに一番適した麻酔法を選択します。


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48<>99/09/05(Sun) 11:23<>西友の卵

問い 学校の健康診断で、要再検で病院に行きいろいろな検査をうけて、先日心臓カテーテル検査をうけました。心臓の弁に肉塊ができているとかで手術をすすめられましたが、手術の時に、気管にチューブを入れられると聞きました。声優の養成学校に通っているのですが、喉のことが心配です。チューブを長い間いれておいて、大丈夫なんでしょうか?また、チューブを入れずに手術はできないんでしょうか?

 喉の奧にチューブを入れる事を気管内挿管といいます。通常の手術では、術後すぐにこの管を抜きます。声帯を傷つけることは、まれにあるかも知れませんが、ほとんどないと考えてよいでしょう。ただ実際に心臓の手術をされる場合には、主治医や麻酔科の先生に事情を率直に言われたほうがよいでしょう。少し細めのチューブを用いたり、挿管時に声帯を傷つけないよう細心の注意がなされるでしょう。心臓手術の場合、術後もチューブを抜かずにICUでしばらく人工呼吸を継続されることもあり、チューブを入れずに麻酔(手術)を行うことは、難しいと考えられます。しかし1ー2日でチューブは抜かれるでしょうから、数日声が少しかれることがあるかしれませんが、たぶん問題ないと考えられます。ただ完全に問題ないとは言い切れない部分もありますので、手術の際には、充分主治医や麻酔科の先生と話あわれてください。

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47<>99/08/18(Wed) 12:11<>kuro

問い はじめまして。私は、高校1年生で先日心臓と肺の手術をうけました。そこで、闘病記と言うか何というかはよくわかりませんがそう言うものをまとめたいので、いろいろと教えて下さい。今回の入院で、臨床工学技士と言う資格を知りとても興味があります。どのような仕事をするのかも教えて下さい。

Q1 病室で手術着に着替える時に、前と後が逆に着せられたのですが、どうしてでしょうか?また、その時に入れた点滴の針はすごく太くなかなか入りませんでしたが、どうして太くてしかも足に入れたのでしょうか?

Q2 手術室に入ってから手術台に移るまでの間、何かあったのですが良く覚えていません。普通は、どんなことをするのでしょうか?また、手術台に移って何かシールを貼られたと思ったら、意識を失い気がついたらICUにいました。その間は、何をしていたのでしょうか?

Q3 手術が終わり、ICUに移動するときに人工呼吸器や人工心肺はどのように動作させていたのでしょうか?手術室で外して、ICUに入ってからつけたのでしょうか?

Q4 ICUで気がついたのは、3日後だったそうですが、その間はどのような処置をされていたのでしょうか?目が覚めたとき、息が全然できなくてすごく苦しかったような気がしますが、人工呼吸器に繋がっていたはずなのにどうしてでしょうか?

Q5 その日に、人工心肺を外したのですが、麻酔を打たれたり管を抜いたりいろいろされたりしたような感じがするのですが、どのような事をしていたのでしょうか?

Q6 4日目に人工呼吸器を外されましたが、その時まであった喉の奥の変な感じがなくなりました。抜く前と言うよりかは、抜く途中で注射器で何かを吸い取った時位までですが。チューブの太さって、気管と同じ太さなのでしょうか?

Q7 それからずっと、息をするのが苦しかったり痺れたりして全く眠れなかった気がします。そして、その夜、体中が段々痛くなり息をしようと思ってもできず、ナースコールをしました。そして、看護婦さんが来て「唇が真っ青だけど、息苦しい?」って聞かれて声を出そうと思っても出せませんでした。そして吸引されましたが全く変わらずすぐにお医者さんが来て、レントゲンをとって、肺が真っ白でした。「人工呼吸器をつけるから鎮静剤で眠ってもらう」と言われ、しばらくして意識がなくなりました。翌朝には目が覚めたのですが、鎮静剤って眠らせる効果があるのでしょうか?それも、どのくらいの時間が効くんですか?

Q8 肺に水がたまり、それが入れてあったチューブからたくさん出てくる状態で、尿がほとんど出ない状態になったので、再手術になりました。その時、ICUのベットでそのまま手術室に行ったのですが、衛生上問題ないのでしょうか?

Q9 術後5日後に回復室で目が覚めて、翌朝人工呼吸器が外されました。水も飲ませてもらえまないので、うがい用に出されたイソジンを飲んだらすごく苦しくなってすぐに吸引されました。何が起こったのでしょうか?Q10 そして、翌日には全て(導尿を除く)のチューブが外され、その翌日には歩行訓練をはじめました。回復室とICUの違いって何なんでしょうか?

Q11 導尿の管が外されましたが、自分では全く排尿できず1日に何度か細い管を入れられて尿を出していました。これはどういうことなのでしょうか?その後、大事をとって2週間くらいは入院してもらうような事を言ってましたが、順調に回復したせいか10日で退院できました。では、宜しくお願いします。


 Q1:前、後ろに着るのは、麻酔がかかった後、脱衣しやすいからです。点滴を足から入れたのは、血圧計を巻いたり、手術時の体位の関係で上肢に点滴をいれると邪魔になったからでしょう。 太いのを入れたのは、大きな手術で輸血を大量にする可能性があったからでしょう。

Q2:ふつうは、血圧計を巻いたり、心電図ようのシールを貼ったりします。その後、麻酔をかけねむってもらい、口から肺に管を入れます。首から心臓に管を入れます(心臓の機能をみるためです。)手術が始まり、心臓の手術であれば、人工的な肺や心臓を用い、一過性に心臓を止めます。手術が終われば、再び心臓を動かして、キズを縫い合わせ手術は終わります。

Q3:人工心肺は、通常手術室ではずします。人工呼吸器は、手術室内でも使用し、ICUに行っても使用します。ICUへの移動中は、手押しの人工呼吸器で呼吸を行います。

Q4:状態が落ち着くまで、鎮静剤が投与してあったのでしょう。意識がある状態で、口から管がはいっていて身動きできない状態は、鎮静でもしないと、苦しくて大変です。状態が安定したら、人工呼吸器から離脱するために、鎮静剤を少なくし、人工呼吸器の補助も減らしますから、苦しい時期があります。

Q5:たぶん人工心肺ではなくて機械式人工呼吸器ではないでしょうか。もし人工心肺なら、特殊な人工心肺で、PCPSというものです。この人工心肺を接続されていたチューブをあなたの太股つけねから抜いたのかもしれません。抜くときに手術が止血や縫合のため麻酔が必要なため、眠ってもらったかもしれませんね。

Q6:気管内チューブを抜去されたのでしょう。息が気管とチューブの間からぬけないよう、チューブの周囲に風船状のものがついています。この風船につながる細い管を通して注射器で中に空気を入れ、もれがないようにシールします。このチューブを抜く時は、同じように注射器で空気を抜きます。通常はその人の小指程度の大きさのチューブをいれます。気管はもっと大きいのですが、あまり大きすぎると声を出す声帯を痛め声がかすれたりすることもあるのるので、やや細めにします。この隙間を風船で埋めるのです。

Q7:おそらく肺水腫の状態になったのでしょう。レントゲンでは、密度の高いものは白く、空気などは黒く写ります。ふつう肺は、黒く写ります。白くなったということは、肺が重くなったか、肺と肺を囲んでいる胸(胸郭)との間に水(胸水)が貯まったかです。たぶん再び口から(または鼻から)気管へチューブが入れられたのでしょう。だだこの操作も少し眠ってもらってからでないと苦しいので薬剤による鎮静が行われたのでしょう。鎮静剤にもさまざまあり、作用の持続時間もそれぞれ異なります。

Q8:再手術の際のICUベッドですが、移動だけこのベッドで、手術室で手術室ベッドに移されたのでしょう。とくに衛生上問題はないのではないでしょうか。しかしICUからの再手術というには大変でしたね。

Q9:長い間のどのおくにチューブがはいっていたから、水や食物が気管に入らないようにする蓋(後頭蓋)の機能がおちていた可能性があります。しばらくすると回復します。

Q10:回復室とICUとのちがい? 病院によって違いがあるとおもいますのでよくわかりません。ただICUはより重症の患者さんを治療するところで、看護婦さんとかの数も多く、たくさんの高度な医療器械を駆使した治療を行います。Q11:たぶんずっと導尿のカテーテルがはいっていたため、膀胱の自律神経の活動が一時的に低下したか、尿道が腫れて、尿の通りが悪かったのでしょう。だいたいこんなところです。しかし心臓と肺の同時手術って、どんな手術をうけられたのでしょうか?

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46<>99/08/13(Fri) 21:48<>yosiko
低血圧麻酔における注意事項と観察項目を教えて下さい。

 低血圧麻酔では、何といっても、血圧の観察が重要です。各重要臓器(脳、心臓、腎臓等)に悪い影響を与えない程度に血圧を下げ、ある程度一定に保ちます。心電図の変化や尿量のチエックで各臓器への血流が保たれていることを確認します。低血圧麻酔を安全に行う第一の条件は、経験を積んだ麻酔科医が麻酔を行うことです。これが一番ですね。

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45<>99/08/11(Wed) 22:04<>Shiori

問い はじめまして!麻酔を検索していていたら、熊本の方のHPだったので、質問箱まで来てしまいました。
実は、私も熊本出身とた〜い(^-^)質問というのは、1歳4ヶ月の娘が先天性股関節脱臼で治療しているのですが、今度ギブスをはめることになりました。何せ赤ちゃんなので眠っているときがいいだろうということで、入院することに・・・その時に麻酔で眠らせると聞いて、・ギブスをはめるだけなのに麻酔が必要なの!?・どんな麻酔を使うの!?・睡眠薬ではなくて麻酔なの!?・安心して受けて良いの!?麻酔についての知識が全くないので、親心としては、不安は隠せません。初めての麻酔を受ける前に、どうか一安心させてください☆よろしくお願いします。

 たぶん手術の際に行う麻酔でなく、軽く眠らせる程度のお薬を飲ませる方法ではないでしょうか。手術室で行う麻酔の場合、麻酔科医が麻酔をだいたい行います。麻酔医がいなくて、単に整形外科の先生だけでされるのであれば、おそらく軽い眠り薬でしょう。シロップ状のものを少し飲んでもらい、うとうとしたところでギブスを巻かれるのでしょうか。呼吸状態さえキチンと観察してあれば通常あまり問題はありません。「麻酔」という言葉も、いろいろと広い意味につかわれていて、みなさんにご理解していただくのが難しいようです。もし手術室で、本格的に全身麻酔をかけてギブス固定が行われるなら、麻酔医がきっと診察にきてくれると思います。整形外科医がどういった意味で麻酔といわれたのか、文面からはよくわかりかねます。主治医の先生とご納得いくまで話し合われたほうがよいかもしれません。

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38<>99/06/30(Wed) 01:32<>おおき
問い 麻酔の専門医について教えて下さい。

 麻酔の専門医制度は、日本の専門医制度のさきがけとなったものです。昭和35年に、厚生省医務局長通達で制定されています。麻酔専門医は麻酔科標榜医と麻酔指導医の2種類あります。

1、麻酔標榜医:日本麻酔学会が認定した指導者のいる指導病院で、麻酔に2年間以上専従した人が厚生省の審査をうけたうえで、麻酔科を標榜できます。書類審査のみです。 この資格は、国から与えられるもので、この資格がなければ麻酔科の看板をだすことができません。医師であれば、通常は、内科、外科、整形外科等、ある程度自由に看板が出せますが、麻酔科を含む数科では、資格がないと看板が出せません。また看板には、麻酔科医の氏名を表示するようになっています。 こんど麻酔科の看板をみる機会があれば、麻酔科のそばに麻酔科医の氏名が書いてあるのに気がつかれるでしょう。

2、麻酔指導医:3年以上麻酔に専従したのち、日本麻酔学会が行う筆記試験に合格し、麻酔専従5年以降に口頭、実地試験を受け、合格した日本麻酔学会員が認定されます。 これは国ではなく日本麻酔学会が認定しています。5年ごとに更新が必要です。更新には、実際に麻酔に従事していることや、学会参加や論文執筆等によって得られるポイントの合計がある程度以上あることが必要です。

 更新は将来もっと厳しくなる可能性もあります。1の資格は、書類審査のみで国が認定し今のところ終生有効ですが、2の資格は、試験があり、日本麻酔学会が認定し、5年ごとの更新が必要です。我々麻酔科医はまず1の資格を得たあと2の資格を取得します。 
 我々麻酔科医からみれば、麻酔指導医が狭義の麻酔専門医ということになるでしょう。ですから麻酔指導医のいる病院が、麻酔を安心して受けられる病院ということになります。 このホームページの最新情報に、
九州関連の麻酔指導医のいる病院のリストを掲示しています。また飛鳥新社からでている浅山 健著「患者はこうして殺される。」の巻末にも、全国版が掲載されています。

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37<>99/06/09(Wed) 20:29<>じゅんな

問い こんにちは、はじめまして。私は先月卵巣嚢腫の手術を受けた医学生です。(まだ、1年です)脊髄麻酔での手術で、経験者の人たちに意識もはっきりしているし楽、と聞かされて臨んだのですが、大変でした。呼吸が苦しく、酸素マスクのお世話になる羽目に。手術後、先生が触って見たところ乳頭より少し上まで冷感、痛覚がありませんでした。これはかかり過ぎでしょうか?それとも卵巣でもこのくらいまでかけるのでしょうか?体重が重い(160CM・75KG)ので麻酔を増やすと先生が言っていましたが後日先輩に言われた所によると、脊椎麻酔の量は肥満や、大きな腫瘍(ちなみに私のは20×18CMでした)なら減らすのだった気がする、と言われました。本当でしょうか?麻酔のかかり過ぎる体質なのでは?と心配です。(麻酔後頭痛も3週間ほど続きました、これは関係ないとは思いますが)ちなみに麻酔は産科の若い先生がやっていました。長々と申し訳ありません。<>

 医学生の方で、お若いかたですので、麻酔担当の先生が気を使って痛がらせまいと脊椎麻酔を十分効かせたのかも知れません。 おおきな卵巣腫瘍ですので「じゅんなさん」の胸付近まで効かないと手術中に痛みます。 おそらく麻酔がよく効いて、手術中は痛くはなかったでしょう。ただ、胸まで効くと息を吸っても吸ったように感じない時があります。ちゃんと胸も動いているし、十分呼吸もできているのに息苦しさを感じます。「息を吸っていないように感じますが、麻酔が胸まで効いているせいです。ちゃんと息はできていますよ。心配いりませんよ。」と説明しますと安心されることがあります。 また胸まで効くとどうしても血圧が下がります。血圧を上げる薬を使用し対処します。この血圧低下でも息苦しくなります。 息苦しさの原因としては、このようなことが考えられますが、どちらもある程度やむをえないことです。 麻酔としては、必要でかつ十分と考えます。 頭痛に関しては、針の大きさや年齢が関係しています。 ただ脊椎麻酔を麻酔専門医以外が行うことには、やや抵抗があります。 このホームページの脊椎麻酔の項目に、「脊椎麻酔を危険にしている日本の医療行政の現状」がありますのでご一読下さい。

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36<>99/06/05(Sat) 16:56<>てつや

問い 始めまして、こんにちは。5ヵ月ほど前に骨髄バンクから、あなたとHLAの一致した患者さんがいるということで、3次検査のお知らせが届きました。私としては骨髄を提供する意思はあるのですが家族が反対しているので、まだ検査を受けられないままです。その反対の1番の理由は、全身麻酔でもしもの事があったら・・・ということです。私は看護学生なのですが、図書室や骨髄バンクの資料で全身麻酔の合併症や危険性を調べた上で骨髄を提供したいと思ってます。母や姉も看護婦なのである程度の知識はあるのですが、やきりもしもの時を考えて、自分の家族がわざわざ危険な目をすることはないと言っています。父はその話を聞いて麻酔は恐いものと思ってます。私が麻酔について勉強したことを話しても感情的に危険だという考えが強いようです。全身麻酔はそんなに危険な物なのでしょうか。このまま時間が長引いて、患者さんの状態が悪くならないかと心配です。


 麻酔専門医が行う麻酔は、かなり安全になってきています。日本麻酔学会の統計では、1万例に一回程度の割合で生命が危険にさらされることがあるというデータがあります。しかし「てつや」さんのようなドナー(臓器提供者)の麻酔は、非常に気を使います。もともと健康な方ですので、より一層安全で快適な(痛みの無い)麻酔が要求されるのです。万一のことがあれば、ドナーの志願者が減るでしょう。そうなるとレシピエント(臓器提供をうける方)にとっても不幸なことになるからです。麻酔の専門医(麻酔指導医)のいる病院なら、いろいろと相談にものってくれますし、安心です。全身麻酔は、ある程度危険も伴いますが、麻酔専門医がいる病院ならだいたい安全です。御家族、あるいは病院と御納得されるまで、よく話し合われてご決断下さい。あくまでご本人さんの御意志が優先されます。


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31<>99/05/26(Wed) 23:34<>利恵子

問い こんにちは!はじめまして。大阪に住む利恵子といいます。母が全身麻酔で手術することになったのですが、経鼻で管を通すとのことでした。ファイバースコープで意識のある状態で行うとのことで、苦しいとの説明がありました。母はかなり不安に思った様で手術の日を延ばしたのですがやはり経鼻は苦しいのでしょうか?(手術は大学病院で行う予定で、麻酔のことを教えていただいた先生は別の病院の先生です。)苦しさというのは人によって違うと思うのですが・・よろしくお願いします。

 おそらく首を痛めておられて、首を後ろに反らすことができないか、反らすと症状が悪化する状態と考えられます。また口が開きにくい状態かもしれません。ファイバースコープで意識のある状態で行うのは、あくまで患者さんの危険を避けるための方法です。確かにある程度苦しい方法です。しかし麻酔で眠られた後に、呼吸の管を入れるために、不用意に首を後ろに反らせると、脊髄を痛めることがあります。また、首を反らすことができなかたり、口が十分開かないのに、麻酔で眠っていただくと、喉の奥に管を入れる(気管内挿管)操作ができない場合が生じることあります。このような場合、人工呼吸ができなくなることがあり、患者さんの生命が危険にさらされることになります。ですから、危険をさけるため、今回の方法は、やむをえす麻酔科医が選択した方法と考えられます。多少、苦しい状態がありますが、より安全な麻酔のためとお考え下さい。主治医の先生や、麻酔を担当される先生とよくご相談ください。


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27<>99/05/15(Sat) 11:06<>匿名

問い 26番の料金って、ICUにいて眠らされている時も麻酔の料金に含まれるのでしょうか?挿管の料金(チューブとか別料金?)とか、人工呼吸器の使用料はどうなんでしょうか?

 ICU入院中は、麻酔料金とは別の料金がかかります。
 ある一定の基準を満たすICU(厚生大臣が定める施設基準に適合していると都道府県知事に届け出を行った病院である保健医療機関に限る)では、普通の病棟管理とは異なった管理料が加算されます。

 14日を限度として、7日までは、1日7700点(77000円)、7日を超え14日以内は6800点(68000円)です。

 気管チューブの代金は、全身麻酔の料金に含まれる場合と含まれない場合があり県によって対応が異なるようです。


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26<>99/05/15(Sat) 01:06<>匿名

問い 麻酔の料金について教えてください。

 厚生省が決めた保険点数表(1点=10円)にしたがって計算されます。

 平成10年4月版では

 全身麻酔:2時間まで5930点(59300円)、以後30分ごとに600点(6000円)

 硬膜外(頚、胸部):2時間まて1500点(15000円)、〃750点(7500円)

 硬膜外(腰部):2時間まで800点(8000円)、〃400点(4000円)

 硬膜外(仙骨部):2時間まで340点(3400円)、〃170点(1700円)

 脊椎麻酔:2時間まで850点(8500円)。以後30分毎に127.5点(1275円)です。

 だいたいこんなところです。


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25<>99/04/10(Sat) 13:22<>ふなきち

問い 球後麻酔?はじめまして。僕は、アトピーが原因で両目白内障になり、手術直前に網膜裂孔と診断され、全身麻酔で急遽、両目網膜裂孔だけの手術しました。すごい恐かったです。生まれて、はじめての手術ということもあり、てっきり、全身麻酔=死かと思っていました。失礼な話ですよね・・・。(笑)誤解していて、ごめんなさい。でも、手術後は無事に回復しました。手術後しばらく両目が見えなくて不安な日々を送っていたとき、特に病室に足を運んでくれたのが、麻酔科の先生でした。でも、またいつか両目白内障の手術をしなくてはいけません。その時、利用される球後麻酔ってどんなもんなんでしょうか?眼に針を刺すってリアルで恐いです。(^^;)しかも、意識があるんですから!(笑)いろいろ教えて下さい。

 球後麻酔は、局所麻酔の一種で、眼球の後ろの神経のところに局所麻酔を注入して、眼球の感覚と動きをマヒさせる麻酔です。通常は、眼科の先生が麻酔され、麻酔科医はほとんど行いません。目の下の頬骨と目の隙間から針を入れ、目を刺さないようにして、眼球の後ろに針を進めて、局所麻酔を2−3ml注入します。
 
 麻酔が効けば、瞳が少し開き、目の動きがマヒします。手術中は、痛くありません。局所麻酔ですから、手術中も意識があり術者の話し声や、手術室内のいろいろな音が聞こえます。目に針を刺すのではなく、目を避けて目の後ろに針を進める麻酔です。ご心配でしょうが、眼科の先生方は上手ですので安心して下さい。


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24<>99/04/16(Fri) 00:58<>ruru

問い  Yahoo5月号で見て来て見ました。所で、今私は悩んでいます。先天性総胆管拡張症で主治医から手術を勧められているんですが、イマイチ踏ん切りが付きません。何故かと申しますと、8年ほど前に手術を1度したんですがその時の痛みがひどく(その時は手術室で気管に管が入っている時から憶えていて気管吸引がひどく苦しかった。)・・・その後も硬膜外などもあまり効いたためしがなく、痛み止め(オモにソセゴン)の注射なども効きにくく、現在もPTCDの治療はおこなっているんですが・・・いつも痛みと戦っているような感じです。何だか長くなってしまってすみません。自分の中でも整理のついてないことなので・・・痛み止めや麻酔など効きにくい体質ってあるんでしょうか?それって直せないでしょうか?


 難しい問題です。痛みは、ご本人にしかわからず、痛みを客観的に正確に測定する方法もいまのところありません。ですから硬膜外麻酔の効き方もなかなか判断が難しい時があります。また実際に硬膜外麻酔は、時として効き方が不十分な時がままあります。脊椎の変形や、何度も硬膜外麻酔をすると効きが悪くなることもあります。

 ただ8年前に比べ、現在では手術後3−4日程継続して硬膜外に痛み止め(麻薬+局所麻酔薬)を入れることができるようになり、術後の痛みに関しては、かなりコントロールできるようになってきています。

 気管に管かはいっている記憶があられるそうですが、今でもやはり時々は記憶がのこることがあります。しかし、手術前に使う鎮静薬によっては(例えばドルミカムという薬ですが)、記憶が消えるものもありますので、主治医や麻酔科の先生とよくご相談下さい。
 通常の全身麻酔(吸入による麻酔)では、麻酔が効きにくいという体質はありません。痛み止め(ソセゴン)では、頻繁にご使用になると効果が悪くなったり、使わないと我慢できなくなることがあります。
 手術の適応の可否はよくわかりかねますが、麻酔に関しては、今回ご相談された内容を担当麻酔医に率直にお話しされれば、善処してくれると思います。


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22<>99/04/04(Sun) 14:10<>こころ

問い またまた、質問させていただきます。髪の毛が部分的に白くなったり、色が抜けるようなことが起こるのは、麻酔に関係がありますか?私に少しその傾向があったので、質問させていただきました。ちなみに、私は24歳・女です。よろしくお願いします。

  たぶん精神的ストレスが原因で、麻酔とは関係ないと考えます。手術をうけられたり、麻酔をうけられたりすること自体かなり精神的なストレスではないでしょうか。
 こころさんがうけられた脊椎(せきつい)麻酔そのものが原因で、通常今回のようなことは起きるとは考えにくいですね。


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21<>99/04/01(Thu) 22:46<>清○ ○規

問い 英語で言うfentanylとは 体にどういう影響を及ぼすのですか?

   モルヒネと同様に麻薬に属する痛み止めです。心臓の手術によく使われていましたが、通常の麻酔でもよく使われています。また硬膜外(こうまくがい)麻酔として術後の痛み止めにも利用されています。心臓の動きを悪くしないので、状態の悪い患者さんなどのにも使用されます。副作用として、吐いたり、ムカムカする等、気分不良を起こすこともあります。


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19<>99/03/26(Fri) 10:36<>こころ

問い 脊椎麻酔時針の針の大きさも術後の頭痛と関係があるんですか。


   針の太さが大きいほど、頭痛が起こりやすく、若い人がご年配のかたに比べ起こりやすいようです。


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17<>99/03/25(Thu) 11:40<>こころ

問い 私は先日、膝の手術をしました。腰椎からの下半身麻酔だったのですが、術後とてもひどい頭痛と嘔吐がありました。4日程で回復したのですが、主治医からの説明は、「副作用だよ」とのこと・・・。とても苦しかったのですが、その程度の説明なのは、良くあることなのでしょうか?それに、術前に麻酔は、体に合っているものを使ってくれるのですか?との質問に主治医は、「体に合わないと言うことは、滅多にないですから」と言っていました。術前の検査などはできないのですか?ちなみに、手術中、腰椎麻酔が切れて、全身麻酔のようなものに切り替わったのですが、それも関係あるのでしょうか?たくさん書いてしまいましたが、よろしくお願いします。

   脊椎麻酔という麻酔法ですね。針の大きさにもよりますが、ある程度の確率で頭痛が起こります。脊椎麻酔後の頭痛として麻酔科医ならばみなよく知っています。なかなか術前に予測することは、難しく体質もあるみたいです。脊椎麻酔は、一般的に追加ができないので、一回入れた薬が切れると全身麻酔に移行することもよくあります。手術が延長した場合などに、やむをえず全身麻酔に移行することもあるのです。術前にもっと詳しく説明してもよいのですが、あまり詳しすぎるとかえって不安がられる患者さんもおられ、難しいですね。ただ今回の頭痛のご経験を、もしまたどこかで腰椎麻酔をうけられることがあれば、麻酔医に申告すべきです。麻酔科医は、なるべく小さい針を使うように努力するでしょうし、術後はなるべく水分を十分とって2ー3日は、あまり歩き回ったりしないよう注意するでしょう。


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15<>99/03/23(Tue) 00:33<>葉子

問い 先日、大学病院の形成外科で、顔の傷痕を目立たなくする手術を受けました。ところが、そのときの局所麻酔の注射が強烈に痛かったのです(T-T)恐らくまた手術を受けることになると思うのですが、あのときの痛みを思い出すと怖じ気づいてしまいます。少しでも注射の痛みを無くする方法はないのでしょうか?あるとすれば、それは主治医の先生に私の方からお願いできるものなのでしょうか?ご回答、よろしくお願い致しますm(_ _)m

   顔面への局所麻酔注射は痛かったでしょう。針を小さくしてもやはり痛いでしょう。大学病院ということなので、どうしても注射の痛みに恐怖を感じられるなら、いっそ全身麻酔をお願いされたらいかがでしょう。全身麻酔だと、ほとんどなにもわからないうちに手術が終わってしまいます。局所麻酔なら、外来で日帰りでできるでしょうが、全身麻酔だと入院したり、手術前の検査が大変だったり費用がかかったりします。主治医の先生にご相談され、全身麻酔を希望されることも可能でしょう。しかし手術が簡単で手術範囲が小さいと、どうしても局所麻酔となってしまいます。注射の針を刺す時の痛みの軽減には、針を小さくする位しか対策はないでしょう。最近「ペンレス」という局所麻酔薬をしみこませたシールが市販されており、このシールをしばらく貼ったあと注射すると、少しは痛みが違うかもしれませんね。いずれにしろ、局所麻酔時の注射の痛みについて率直に主治医の先生にご相談されてはいかがでしょうか。


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14<>99/02/20(Sat) 21:18<>わたなべ

問い 64才の母で、脳血栓で入院し、3週間以上麻酔で人工呼吸をしています。このような長期間の麻酔で脳などに後遺症は起きないのでしょうか。

   詳しい状況がわかりませんが、脳梗塞で、内科的が治療がなされているのでしょうか? たぶん人工呼吸が必要で、人工呼吸がうまく患者さんの呼吸と協調できないとき麻酔(鎮静剤や場合によっては筋肉をゆるめる薬を使用)をすることがあります。また最近では、脳の傷害を最小限に抑えるために低体温療法をおこなう施設もありこの場合にも麻酔を行うことがあります。前者は呼吸のため、後者は脳保護のためで、麻酔そのものが、脳に後遺症を残すことは考えにくいでしょう。ただ3週間以上人工呼吸をしなくてはならない状況のほうが重大で、かなりの脳障害がある可能性があります。主治医の先生とよくご相談下さい。


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11<>99/02/03(Wed) 17:46<>みか

問い 副作用があまりないということで、少し安心しました。でも酸素と一緒にとらないとあぶないガスっていうのが気になりました。でも、普通は大丈夫ですよね?じつは、歯が痛いんで、歯医者に行こうと思っているのですが、そこの歯医者にいこうか迷ってます。どうして、いいものなら他の歯医者でも使わないのでしょうか。???すみません。お礼のつもりが、また質問になってしまいました・・。

  一般歯科で使う分は、最初から酸素をまぜた状態でボンベに入っています。ですから酸素不足になることはないでしょう。多分、笑気(しょうき)というガスと考えられますが、我々麻酔科医が使用する時は、酸素と別のボンベまたは配管があり、麻酔器という器械でブレンドして患者さんに流します。昔の麻酔器は、この笑気ガスだけを流すことができ、そのため間違って、患者さんが酸素不足になる事故もありました。現在では、酸素がある程度流れていなければ、笑気ガスが流れない安全装置がついています。さらに、酸素の濃度をチェックしたり、患者さんの指先に、センサーをつけて酸素不足になっていないかチェックし2重3重の安全策がとられています。他の歯科医院で使用しないのは、単に使うのが面倒で、局所麻酔でも充分対応できているからでしょう。


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9<>99/02/01(Mon) 14:54<>中○直子

問い 56歳が比較的若い方と書いて頂だいてなんとなく’ホット’しました。もうひとつ教えてください。人によって差があると思いますが、母の年齢で(血圧はかなり低いです。)全身麻酔で体にかかる負担はあるのでしょうか。それはどれくらいのものでしょうか?

  

   うーん難しい質問ですね。 血圧が低い事を気にしておられるようですが、血圧が低い人のほうがむしろ長生きしそうな気がするんですが。 全身麻酔の種類にもよりますが、一般的に血圧は下がります。血圧が下がっても血圧を上げる薬を使いますからご心配いりません。全身麻酔中は、体温や呼吸も患者さん自身では、調節できませんので補助が必要です。全身麻酔中の負担としては、これくらいですが、通常全身麻酔中は、麻酔科医がしっかりガードしていますから、患者さんへの負担は、あまり掛からないと考えていいと思います。むしろ手術中の出血や、手術操作のほうが、患者さんには負担ではないでしょうか。手術による術後の痛みも患者さんには大きな負担です。下半身の手術なら、硬膜外(こうまくがい)麻酔を併用すれば、術後の痛みをある程度軽くでき負担が減らせます。 ただ前にも申し上げましたが、なにか重大な持病をおもちなら、麻酔によって影響をうけることがありますので、注意が必要です。


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6<>99/01/29(Fri) 23:31<>ケイタ

問い 私の妻が昨年5月に出産しましたが、その際に脊椎麻酔を射ち帝王切開致しました。麻酔が非常に痛かったらしく外までわめき声が聞こえたくらいでした。手術後2週間足腰の感覚がなく麻痺した状態で立つことがまっつたくできず排尿の感覚もなく管を入れないと尿が出ない状態でした。1ヶ月で何とか立って歩行できるようになりましたが、やはり、麻酔のせいだったのでしょうか?宜しくお願いします。

   帝王切開の麻酔は難しく、母親と胎児と両方を守らねばならず大変です。通常は、赤ちゃんが生まれるまで、少々お母さんには、我慢してもらっています。下半身麻酔でやるのですが、なかなか完全に効くことは難しく、点滴から、痛み止めや、眠り薬を入れると、生まれてきた赤ちゃんに影響します。それで赤ちゃんが完全にお母さんと離れてから、痛み止め等を使います。ですから、赤ちゃんが出るまでは、ある程度痛みに耐えていだだくことになります。 手術後のマヒについては、なんとも言えませんが、帝王切開という大手術を受けられたわけですから、術後もベッドの上で安静で、しばらくは動けず、寝返りもあまり打てません。正座を長時間やると足がしびれますように、長時間同じ体位でいると神経が圧迫されて一過性にしびれることもあります。帝王切開前に何時間も通常分娩試みられた可能性もあり、また帝王切開中もずっと仰向けのままです。このようなことが影響したのではないでしょうか。現在マヒもなく、母子共に、お元気ならご心配ないでしょう。


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5<>99/01/29(Fri) 11:29<>みか

問い ずっと疑問に思っていたことがあります。3年くらい前に歯医者で歯の神経を抜くとき、歯茎に注射で麻酔をするのではなく、鼻と口ガスマスク(?)のようなものをして、麻酔する方法をしました。しばらくするとだんだん意識がなくなって、気づいたときには治療が終わっていました。痛くもなんともなく、(というか意識がない)無事終わりましたがあれは一体なんだったのでしょう。もし体になんの悪いとこもない方法だったら、あんなにいいものはない!と思います。教えて下さい。

   たぶんそれは笑気(しょうき)というガス麻酔の一種です。全身麻酔の時も、だいたい併用して使っています。痛みをとる作用が強くて副作用もあまりありません。ただ酸素と一緒に投与しないと、酸素不足で危険な状態なるあぶないガスでもあります。


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4<>99/01/29(Fri) 09:54<>金○明美

問い 私は体が弱いので、何回も(2回)全身麻酔による手術を受けましたが、人間の限度は3回と聞きました。本当ですか?

   そんなことはありません。状態がよければ、何度でも全身麻酔は可能で、回数に制限はありませんよ。


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3<>99/01/28(Thu) 18:05<>中○直子

問い 私の母は部分麻酔を打つと拒否反応を起こし死んでしまうそそうで、過去に2回抜歯するのに全身麻酔で抜いています。2年前ほどに足に怪我をし、もともと怪我をしていた所に怪我をしたものですから3ミリ程骨が見えたままで直りませんでした。その穴が今は1.5cm程になり骨も壊死し、黒ずんでいます。その手術をするのに、麻酔をしないと出来ないのですが、年と共に(現在56歳)全身麻酔は体に負担が大きく血圧が低いので病院でもいまいちの反応でなかなか手術に踏み切れない様子です。取りあえず色々な飲み薬で試しているようですが、どんどん穴は大きくなる一方です。母は愛知県の豊川市に住んでいます。もしご存知なら、良い麻酔課の先生がいる病院をおしえてください。お願いします。

    詳しい状況がわかりませんので、はっきりとは申せませんが、局所麻酔薬があわないのでしょう。全身麻酔が2回経験がおありですので、全身麻酔薬はあうみたいですね。56才と比較的お若い方ですので、よほど他に重い持病をおもちでなければ、だいたい全身麻酔は可能です。ただその場合、麻酔専門医のいる病院が安心でしょう。このサイトでも紹介していますが、元癌研究会付属病院麻酔科医の浅山 健先生の書かれた「患者はこうして殺される。」(飛鳥出版)という本の最後に麻酔指導医のいる病院のリストがあります。このリストによりますと、豊川市民病院は専門医がいらっしゃるみたいです。ただこのリスト以外にも麻酔指導医のいる病院は沢山あり、目下、全国の麻酔科の先生方が準備中です。


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